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ヲタクに恋は難しい…のか?
また一つ追っていた漫画が終わってしまった。
ヲタクに恋は難しい、通称ヲタ恋がついに終わってしまった。
最終巻である11巻が平積みされていたのを見て、10巻を買い忘れていたけどとりあえず最終巻を買った。
毎月1回だけの更新を楽しみにしていたのが気づけば6年、6年!?そう、6年。
子供が生まれて小学校に入学するくらいの長さを共にしていたのかと思うと感慨深いものがあるような、ないような。ワンピースとかプリキュアは今や子供と楽しんでいる人も多い話を聞くとめまいがする。
6年前といえば中2か中3の頃になるのか。こんないい感じの恋愛をヲタクができるわけないだろうと思っていながらも、そんな幻想が捨て切れないまま気づけば大学2回生になってしまった。
いつからヲタクであることを自覚していたのかは今となっては定かではないけれど、少なくとも思い立ってからは既にヲタクだった。
ヲタクたちによる切実な限界に近い生活とそこに加わる恋愛ドラマ。それなりにヲタクがヒロインになる恋愛ものはあったかもしれないけど、ここまでヲタク具合の解像度が高い作品を自分は知らない。
それと同時に実写版も知らない。あんなものはなかった。
アニメが3年前で、オープニングテーマを歌ったsumikaはもう超人気バンドだ。
少なくともそれなりにこんな恋愛ができるのだろうか。いやでもこの人ら顔がいいよな…ちょっと美化され過ぎじゃないか?みたいな気持ちになりながらも、なんやかんや6年間更新を待ち続けていた。
そういえば先月は最新話の更新がなかったなと気づき、そうかもう終わったのだと思い至る。
あーあ、ヲタ恋終わっちゃったよ。あと400年続けや。
本題に戻ろう。
若者の恋愛離れが目立っているらしい。
若者の〜とつければそれなりに成立する言葉が多過ぎて若者からすれば食傷気味だけど、実際そうだ。
給料とかを上げまくって税金下げまくって子供の援助が余るくらいされるならベビーブームが10年くらい続く。と思われているかもしれないけど、自分はそうはならない気がしている。
というのも、恋愛をして結婚をして子供を育てて…といった人生のコンテンツが最近のコンテンツに対して魅力度が負けていると考えているから。
昔を知り尽くしているわけでもないけど、昔って娯楽の量が今に比べると圧倒的に少ない。
だってスマホもないし動画だってないし、メディアはテレビと新聞くらいだったはず。
テレビ番組だって今みたいにケーブルテレビがあるわけでもないし、アニメも野球中継によって延期になったり中止になったりする柔軟さを誇り、そもそもアニメだって正真正銘の子供向け番組しかなかった。エヴァが1990年代に始まったと書けば理解がしやすいだろうか。
性風俗的な側面にしても今ほど多様性はないだろうし、そりゃ5人家族や6人家族が当たり前になるでしょうよ。切実な話、夫婦で家で楽しめるコンテンツなんて性交渉くらいだったのかもしれない。
そんな時代背景を考えると、もしかするとオタク的コンテンツが充実してしまった現在ではそこまで夫婦のような関係性を持つことだったりこれまでの家族のような形が変わりつつあるのかも。
確かに6年前ならヲタクに恋は難しかったかもしれない。
でも今や一般人や大学生なら漫画なりアニメなりゲームなりをしていない人の方が希少な気がする。
当たり前のように音楽番組のヒットチャートにアニメの主題歌が並び、紅白ではその年のヒット曲の中に当たり前のように紛れている。
彼氏彼女がいることはステータスや一般的な社会生活を送るために必要なそれではなくなり、彼氏が基本的に全て奢るような文化は消えつつある。少なくとも自分の観測範囲では。
若者の恋愛離れではなく、そもそも若者が今の生活の中で恋愛といったコンテンツを求めなくなったと考える方が正しいのかもしれない。そんなことをふと感じた。
そもそも恋愛をするほどの金銭的時間的余裕がない社会になりつつあるせいな気もするんですけどね。おかしいでしょギリギリ生きられる給料で残業があって家に帰るのが20時みたいな会社生活。選挙近いですね、投票行きましょう、投票。
ちょっと前に名前を忘れたけど好きな女優さんが出ていたゼクシィのCMにこんなコピーがあった。
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚したいのです」
本当にそう。その通り。
結婚したら自分の給料とか時間の使い道が圧倒的に減るのがわかっている。
むしろ生活の負担にすらなりうる結婚というある程度の年になれば既婚じゃないと人として問題があるとすら認識されかねないオプション。
子供なんて1人あたり最低でも3000万円はコストがかかる贅沢品になってしまった。ちょっと前に3000万円の子供ガチャについて書いた記事が度々読まれていて嬉しい限りです。
そんな結婚を最低限無料で楽しめるコンテンツが山ほどあるのにわざわざする必要があるのかといざ考えると、結婚って贅沢だなと考えさせられる。
この前の日曜日にライフプランについて考える時間があった。
当たり前のように結婚して子供がいる前提で、4000万円を余分に持っていないといけないことが書かれていた。生きている方がコスパ悪いのではと不謹慎ながら邪推してしまった。
もはや若者に結婚は難しい時代になりつつあるのかもしれない。
それでも恋愛をし、結婚して子供を作って育てる人たちは今日もいる。
そんな人たちを支えられるような社会になってほしいと考える選挙前。
子供を持つ家庭に毎月10万円は配ってくれ。最低でも10万円。2人目が生まれたら倍プッシュしろ。2倍じゃない。3倍プッシュしろ。マジで。
子供がいなくても毎月10万円配ってくれ。そんなんいくらあってもいいですからね。
将来を悲観する若者が減り、これまでの当たり前であった家庭像と最近の恋愛観がうまく調和する社会になってくれないだろうか。
子供がいようといまいとそれなりに働いていればいい感じに暮らせる毎日はいつ来るのだろうか。下手すると墓の中で実感できるのかも。
そんなわけでもうすぐクリスマスですね。その前にハロウィンか。
カップルらしいイベントをこなすため、贅沢品の彼女に何ができるのか。
そろそろ4℃のアクセサリーを叩く女性とそれを蔑む男性の恒例行事が起こる季節なのかと思うと胃が痛くなる。ぼちぼち4℃さんも4℃供養みたいなイベントやって黙らせてくれないかしら。
そんなわけで今日はこの辺で終わっときます。
明日から新しいバイトなんですよね。働く前のテンションがいざ働くとなるとしぼんでしまうのはなぜなのか。その謎を探るために長押しは布団の海に潜るのです。
ではまた明日、おやすみなさい。