名前や言葉は実を表さない(3段落日記)
シリアの人民解放軍に関するニュースを見ながらふと思ったこと。国名に「人民」や「民主」という名前がついている国は大抵、人民が主権を持つこともなければ民主主義国家でもない。国民から選ばれていない独裁政権だからこそ、その正統性を求めるためにあたかも無理やりつけた名前であるかのようだ。国名は必ずしもその国の実態を表さない。
国家のみならず、言葉がその実態を表さないということは日常でもよくある。例えば「お客様の方を向いて仕事をする」という目標を掲げる会社は、日常的にお客様の方を向いていないからこそ、こうした目標ができるのだ。お客様志向が企業文化に自然に浸透している会社であればこうした目標はそもそも立てないだろう。
言葉には時折、現実とのギャップを埋めるための「こうありたい」という姿が表現されており、今の実態を必ずしも表してはいない。実態を見るのであれば、言葉には惑わされず、今、起きていること・行っていることを見ることが重要である。そんなことをふと思った。