『自己愛憤怒/Narcissistic rage』の正体と対処法
ナルシシスト/自己愛者は、
え?そんなことで?
というようなことでキレて攻撃してくることがあります。
もちろん、人によって触れられたくないそのポイントは様々に違いありません。
人の価値観や大切にしているというものはみんな違いますからね。
でも、彼らの憤怒(ふんぬ)は、
彼ら自身の自己愛が傷ついたときに起こります。
彼らの触れられたくない自分のキズに触れられた時、
彼らの怒りは爆発するのです。
これが『自己愛憤怒』Narcissistic rage です。
『憤怒』です。
怒りじゃないんです。
英語で言うと、
anger じゃなくて、rage です。
怒りよりも、もっともっと激しい感情ということですね。
では、彼らの自己愛憤怒を引き起こす原因とは何でしょう?
自分は尊敬されるべきだと思っているのに、
自分に対する評価が低かったり、
見捨てられるようなオレじゃない!と思っているのに
別れたいと言われたり、
カッコいいオレ!であらなければならないのに、
馬鹿にされたように感じたり、、、
不安や、寂しさ、悲しみ、辱め、恥、など様々な負の感情が彼らの自己愛憤怒となって現れます。
自己愛憤怒は、
自分が大切に扱われていない、大切にされていない、と傷ついたとき、
その悲しさを隠すために現れるのです。
しょっちゅう自己愛憤怒をして、相手を攻撃している人は、
その憤怒の数だけ、傷ついている人とも言えます。
もちろん勝手に
傷つけられた!!
と被害者意識を抱いているだけなのですが。。
ナルシシスト/自己愛者の憤怒は、
怒りをコントロールできなくなるケースが多く、
一旦怒り出したら止まりません。
私も自己愛憤怒で攻撃されたことが何度もありますが、
どんなに弁達者な人であっても、
彼らの自己愛憤怒には応戦しきれないと思います。
癇癪ともいうような、異常なほどの怒りなのですから。
スーパーの床で泣き喚きながらジタバタしている子供の癇癪と同じ。
つまり、ナルシシストの心は未成熟なんです。
心がまだ発達しておらず、
思い通りにならないことへの耐性がついていない子供がそうであるように、
受けいれられてない、
否定された、
恥ずかしい目に遭わされた!
と彼らが感じた時、彼らは自己愛憤怒を起こすのです。
ターゲットが自分の思い通りに動いてくれない時に
このような自己愛憤怒が見られるとしたら、、
その人はナルシシスト/自己愛者である可能性が高いです。
彼らは、怒りでターゲットをコントロールできることを知っています。
暴言、人格否定、暴力、無視、などを駆使した自己愛憤怒に惑わされ、
あなたが折れて受け入れてしまった場合、
彼らは学習します。
攻撃することで、自分の思い通りになる!と言うことを。
彼らにとっては
何もおかしいことを言っているわけではなく、
自分は傷つけられたのだから、
相手を攻撃することは間違っていないのです。
それがナルシシスト/自己愛者の歪んだ考え。
あなたをわざと傷つけようとして言っているんです。
あなたが傷つくことを知っているんです。
それでも、彼らにとっては
自分の言っていることは間違っていない、のです。
あなたが傷つこうが傷つきまいが、
自分が傷つけられたのだから、
自分の攻撃は正しい、のです。
オマエがオレを怒らせなければ、
こんな暴言は出なかった!
というのがナルシシスト/自己愛者の持論ですからね。
なんでも、相手のせいなのです。
パートナーシップにおいて、どちらか一方だけが100%悪いなんてことは
ほぼありませんよ。
だから、彼らの言葉を間に受ける必要はありません。
こちらが怒りや反論で対応すると
彼らの憤怒はますます激しくなります。
あなたの言葉など聞く耳を持たないから
話し合いなど無理なのです。
「それは違うでしょ?私の気持ちもわかってよ!」
と、反論したくなるかもしれませんが
残念ながら、彼らに伝わることはありません。
相手にしてはいけないんです。
あなたの反論は、彼らにとっては、エネルギーとなる。
彼らの自己愛憤怒は、あなたをコントロールするための戦術。
だから、彼らに反論したりすることは
彼らにエネルギーを与えることと同じ。
一切感情を動かされないようにしてください。
無視ではありません。
一切感情を動かさずに、
「そう」
そのひと言、それだけでいいです。
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