なぜか潰れない最弱念珠店のバックヤード⑦(投資思考)
「投資」っていうと、すぐにお金の話かと思うのは早合点。
お金も大事だ。というか、お金は大事だ。
去年だったかな、某大臣が、老後に2000万足りなくなるとか言って、大問題になったね。
「手を挙げたら10万円」とかね、時々極端なこと言う人でしょ。だから、ここで言葉狩りして賛否は言うつもりは無い。
それにしても、このまま真面目に働いて、ちゃんと年金払ってるのに、老後は生活していけないのかしら・・?って、不安になった人は多いかもね。
現時点で、それは半分本当だし、半分煽りすぎだと僕は判断している。
だから、「年金なんてもらえるあても無いなら、払っても無駄じゃん!!」というのは早とちりで極論過ぎる。逆に、真面目にやっていれば、ちゃんと死ぬまで国が面倒見てくれるというのは、過信しすぎだ。
僕個人の考え方としてはそんなところで、うちは会社で厚生年金も払っているし、それ以外にも将来に備えて勉強はしている。
わかりやすいのは株式とか・・・
「投資」という言葉を聞いて、真っ先に連想するのは、株式、国債、投資信託、FX、先物、そういった金融商品かと思う。
色んなメリットがあるので、経営者ならもちろん、会社勤めをしている人も、勉強しておいて絶対に損はないと思う。
ギャンプルみたいなもんでしょ?って思っている人は、かなり思考が古いのでアップデートしないと、そろそろ世間からのサポート対象外になるので注意した方がいい。
例えば真面目に勉強して硬いところで投資していけば、利回り3%くらいで回すことはそれほど、難しいことでは無い。元手を急に倍にしてやろうなんて考えたら、それなりにリスクを取る必要があり、それこそ、ギャンブル要素は増えるんだけど・・
複利3%で回せると、24年で倍になる。「72の法則」で計算するとすぐにわかるね。
24年もかかるの?と思うかもしれないけど、銀行預金の利息はどうだろうか。0.000・・・%?
頑張って貯金をしているうちに、24年なんてあっというまに経ってしまう。
当然、投資なので元本保証は無い。リーマンショックみたいなこともあれば、今回のコロナショックなんて言われてるような事態にも、この先だって出くわすだろう。
日頃から投資してきた人は、今こそ買い時と思ってタイミングを見計らっていると思うけどね。
為替や株は面白い
結果的に資産が増えるかどうか以前に、投資をするという思考パターンは、絶対に習得しておくべきだと思っている。その為には、小額でも良いから自腹を切ってチャレンジしてみることだ。
注意したいことは、二点あって、近頃はネットの証券会社が親切すぎて、本当にゲームみたいにやれてしまうことだ。運よく当たったり外れたり・・これでは、なんの勉強にもならない。
せっかくやるなら、それなりに基本を勉強して、資産が増えても減っても、なぜ良かったのか、なぜ悪かったのか、予測と検証を繰り返すこと。投資信託なんかは、楽だけど、さらに勉強意欲は湧きずらい。銀行預金よりはましという発想で貯蓄するという方法はあるね。
もう一つは、慣れないうちはレバレッジを掛けないことだ。レバレッジの意味がわからない人は、やる前によく調べて欲しい。小さな資金を担保に、大きな投資ができる。だから、爆発的に増えることもあれば、その逆もある。大抵の場合は、ロスカットといって、底値で強制売却となって、その後V字回復しても資産は戻らないという泣きをみる。
まずは、国内株式の現物買いからじっくり練習してみるのが良いと思う。
当たり前だけど、生活資金をつぎ込んでやるのは論外ね。
お金以外の投資
前置きが長くなったけど、本当はここからが伝えたかったこと。
お金は投資の流れがわかるトレーニングとして結果がわかりやすい。
それで、勉強すると良いよって話を書いた。
でも、投資できるのはお金だけじゃ無い。あらゆる資産は投資出来る。
そして、お金も、別に株式市場だけじゃなくて、日常生活の中に投資している。
生活の中の投資とリターン
特に、経営者としての時間は、平等に与えられた大切な資本になる。
何のために仕事をしているかといえば、利益を得るためでもあるし、社会貢献や自己実現のためでもあろうだろう。それは、かならずしも、即座に交換されているか。大抵の場合そうはならない。
時間を投資して、それがお金になる仕組みをつくることがビジネスとも言える。リターンはお金だけじゃない。
なにかに時間を費やして、健康のためになることもあるし、知識を仕入れることも出来る。ジョギングしたり、読書をするのがそうだね。
読書と言えば、本を買うのはお金がかかる。でも得るものは大きい。そう考えるとこれは、お金を投資して知識というリターンを得る投資だ。勉強全般も同じ事。
ちなみに、世の中のあらゆる投資のなかで、教育は最もローリスク・ハイリターンの投資だと信じている。
その勉強して得た知識をまた時間を経由して仕事に再投資ということもできるね。こうやって、資産を増やしていくんだ。
例えば、友人と居酒屋に行っても、お店のシステムや接客が光る店員を見つけては、次の日に自分の店で取り入れている経営者もいる。
そう考えると実は飲み会だって投資の時間になり得る。
子どもから大人になるまでの間は、だれもが無意識のうちにやっている。
身体も大きくなって、お金も持って、知識も増えていく。
経理の勉強をした人ならイメージしやすいと思うけど、もしも、自分をバランスシートで数値化したら、確実に大きくなっているんだ。資産が増えているということ。
人生の資産運用
しかし、大人になってから・・・社会人になったらという方がわかりやすいかな。その頃に身体の成長も止まって色々折り返すでしょう。あとは弱って縮んで行くのみ。
それは、実は身体だけじゃ無い。知識もそうで、その頃を境に急に上げ止まってしまう人が多い。一説によると、日本の大学のシステムが悪い何てことも言われる。
でも、基本的には自分の問題だ。高卒でも大人になってから知恵の怪物みたいになっている人も大勢いる。
知識と、心と、身体というのは、実は死ぬまで鍛えられる。
つまり、投資可能ということだ。
そして、バランスも大事。
本をたくさん読んで偉そうなことを言ってる人が、意外と心に落ち度があったり、健康への投資を怠っているということも珍しくない。
「身体が資本」なんていう言い方もよくするでしょう。
これ、本当にその通り。
つまりね。
自分に関わるあらゆるものというのは投資とリターンの関係で繋がっている。だから、リーマン・ブラザーズのショックが世界に伝わってしまうように、自分に強い外力がかかれば、お金も、心も、身体も循環しなくて朽ちてしまうということはあり得るのだ。
それともう一つ、「浪費」に回ってしまったぶんは、資産が目減りするだけということも忘れてはいけない。
昼寝だって、お笑い番組を見ることだって、アンテナの張り方によっては、積極的な投資だ。健康や心のリターン、ひょっとして今後を生き抜くヒントに出会えるかもしれない。
そうやって、自分の生活のあらゆる行動を、出来るだけ100%に近いくらい投資していくという考え方は、今でこそとても大事だと思っている。
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