水泳に必要な能力

①自己紹介

スイミングインストラクターの長岡利和です。


関西で水泳指導、子供の体幹トレーニング、スタジオレッスンの3

本柱で活動をしています。




日頃の活動で感じていること、世の中に伝えたいことをnoteに書いていきたいと思います。



②人気の習い事であるスイミング


世の中にはたくさんの習い事があります。野球、サッカー、体操、塾、ピアノ等々。その中でも水泳は親が習わせたい習い事のNo.1です。




今の子供たちの中でスイミングスクールに通っている子は全体の約30~40%だそうです。



「小学校のプールの授業で困らないように。」「まわりの子もやってるからうちも習わせよう。」「自分が金づちだから子供には泳げるようになってほしい。」




水泳を習わせる動機は様々ですが、どうせ習うなら上手く泳げるようになってほしいですよね。




そのためには何が必要なんでしょうか?


③水泳に必要な能力


まず、当たり前ですが、水泳は水の中でするスポーツです。




そして、水中では水の4つの特性が働きます。




(水の特性)

・浮力→水に入るとプカプカ浮かぶ。身体が軽くなる。

・抵抗→水は空気の約800倍の密度。陸上よりも動きにくい。

・水圧→深く潜ると耳がキーンとなる。

・水温→温水プールでも29~31℃。体温よりも低い環境。




水に入るとこれらの特性が刺激となって身体に伝わってきます。




水の中は陸上とは全く違う世界です。




身体を動かすときの姿勢や重心、感覚が陸上とはまるで違います。




ということは、水泳をするうえで大切なのは水中という特殊な環境に対してどれだけ適応出来ているかです。




この水に対する適応能力を高めることが水泳上達の鍵となります。

④よくある会話


スイミングスクールではよくこんな声を利くことがあります。




「うちの子はAくんと同じ時期に通い始めたのに今ではずいぶん差がついてる。Aくんはどんどん先へ進んでるのにうちの子はなんでなかなか先へ進まないの?」




スイミングに限らず何かの習い事、特に集団指導型の習い事でよくあることではないでしょうか。



しかし、多くの方が誤解していることがひとつあります。




それは“同じ時期に始めたからスタートラインが同じだ”という誤解です。




同じタイミングで始めたからスタートラインが全く同じだとは限りません。




なぜなら、産まれてからその習い事を始めるまでの間に過ごしてきた環境や運動経験は人によって異なるからです。




水泳で例えると、たくさん水遊びをして水への適応能力を高めてきた子と水遊びをあまりしてこなかった子とでは上達に差が出るのは当たり前だということです。




これをしっかり理解しておけば“同じ時期に始めたのに”という悩みには繋がらないはずです。



大切なことはいつ始めたかよりも始める前に何をしてきたか。




水泳でいうとどれだけ水というものと触れあってきたかが大切です。




つまり、水泳に必要な能力を高める方法のひとつは水とたくさん触れあえることの出来る“水遊び”なんですね。



人間、特に子供は水遊びを通して水の4つの特性を感覚として自然に覚えていき、水中での身のこなし方を学んでいきます。



水遊びをたくさんすることが水泳をするうえでの土台を作ることになります。




続く

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