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【山と私】長野にきて初めて「高原」というものを知った編

私は長野に引っ越してきて、長野の山を登るようになってから、初めて「高原こうげん」というものを知った。

国土地理院の「新版日本国勢地図帳」の定義はこんな感じ。

高原:起伏が小さく,谷が発達しない,表面の平坦な山地をいう.

国土地理院  新版日本国勢地図帳

長野での初登山はどこにいこうかな?と様々な本を漁っているうちに、一冊の本に吸い込まれた。『山と高原』という本。帯に「高原にはいつも、いい風が吹いています。」なんて書かれていたら高原に行ってみなきゃ!と思ってしまう。

長野での初登山は霧ヶ峰高原

というわけで、雪もだいぶ降らなくなった4月末に霧ヶ峰高原(車山)に行ってみた。

『山と高原』を読んでみた感じ、霧ヶ峰高原はゆったり景色を楽しみながら歩けそうだなと思ったので。

霧ヶ峰はそう、知る人ぞ知る三菱電機のエアコン『霧ヶ峰』という商品名の由来となった場所だ。霧の発生率が高く夏でも涼しい気候なためクーラーのイメージとぴったりだったそうな。

リサーチ不足で、ロープウェイに乗らなくても高原歩きを楽しめると後から知ったが、ひとまずロープウェイで車山山頂へ行ってみた。

車山からの道

まず、ゴツりとした石たちが並ぶ道にびっくりしてしまった。初級者向けの山かつ観光で運動靴でも来られる程度の山でも長野ではこれがデフォルトなんだなぁと感じた。今まで関東で登ってきた山々と比べても、初級者向けでこれということは、長野にはもっともっとすげー山がたくさんあるんだろうなぁと期待が膨らんだのを覚えている。

車山肩への木道

木道の道は案の定ゆったりまったり歩くことができ、高原だけあって目の前には広々とした景色が見える。とても爽やかで気持ちよく最高。

車山山頂からは360°のパノラマビュー

そして冬が明けた春の山々の景色をみてさらに驚いた。すっげー!!なんじゃこりゃー。美しすぎる。(山に行くとカメラがほしくなる…)

ルートを変えて夏に2度目の高原歩きトライ

下調べが足りていなかった反省を生かし、再度、本やYAMAPの登山記録を読み高原をもっと楽しむためのルートを練り直した。

そして夏に2度目のトライ。

ロープウェイは使わずに、車山肩駐車場に車を停めていざ出発。ハイシーズンだったこともありニッコウキスゲを見に来る人たちでいっぱい。駐車場は朝8時頃には満車。以降は山道に車の長蛇の列ができあがっていた。

黄色の絨毯
ニッコウキスゲ

今回は車山を通り、蝶々深山で昼休憩を取ったあとに八島ヶ原湿原を一周し車山肩まで戻ってきた。

八島ヶ原湿原 青空が反射している!

これが「高原歩きか〜😁」と私は高原の面白さを知ってしまった。

目の前に永遠と広がる緑のなかを突き進む感じ、遠くまで見渡せる景色、一生懸命登ったり下ったりせずに平坦な道をひたすら歩くだけの気楽さ。

山登りとはまた違う高原の魅力を発見でき、私は高原が大好きになった。

また一つ、山の違う楽しみ方を知ることができた。

まるで絵に描いたような景色が広がる
八島ヶ原湿原から車山がみえる
ヒュッテみさやまに泊って夕方の霧ヶ峰高原もみてみたい

気になる方はぜひホシガラス山岳会の『山と高原』も読んでみてください!読んでいるだけでも高原に行ってきたかのような気持ちになれるホッコリ本です。私はホシガラス山岳会シリーズ本のちょっと小さいサイズ感(山にも持っていけるサイズ)とたくさんの写真と詩的な語り口がとても好きです。

今回の霧ヶ峰高原歩きの記録はこちらです。

かなり広い高原

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