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食から読むギリシャ神話 〜豚と女神マイア 前編〜

イタリアの月名にも由来がある。1月は過去と未来を向く二つの顔を持つ神イアーヌスGianoからGennaio(ジェンナイオ1月)と命名された。

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その流れで5月はマイアの月でMaggio(マッジョ)となる。ちなみにメーデーはマイアを祝う祭りの日。元々は古代ローマの土着信仰の女神だったらしいが、それがギリシャ神話と混ざって、同じ名前のヘルメスの母と混同されるようになる。

でも食の面で重要なのは、この女神から豚のMaialeマイアーレという名称が生まれたこと。それ以外にもイタリア語には豚を指す単語があるが、めったに使われることなく、普通マイアーレだけが使われている。

なぜ、女神さまの名前から(どちらかというと汚れものの代表の方な)豚の名前がついたのか。しかも月名マッジョは、最高の(季節)という意味合いがあるのに。

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答えは、マイアに捧げられた動物が豚だったから。
しかしなぜ豚なのだろう。古代ギリシャ時代から神に捧げる動物はとんどが牛だったはずなのだ。前回紹介したアリスタエオスだって許しを請うために捧げたのは牛だったし・・。

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