158:俺はなぜ苦しむのか
・自分は常に苦しいという感情を抱えて生活をしている。
・それは苦しみを抱えることをひとつのアイデンティティとしているから、かもしれない。
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・マガジン「人生」で自分の生い立ちを綴っているように、自分は成人を迎えるくらいまでは、ぬるま湯のような不幸に浸って生活を送っていた。
・まぁ少なくとも「誰が見ても幸せな家庭」の中で育ってきたわけではなかった。
・であるが故に、自分は大人になるまで、悲劇のヒロインぶっている節があった。
・今となってはそういう人を見ると、シンデレラぶりやがって、甘えんなよと思うが、そう思うようになる前は、なぜ自分はこんな人生を歩まされているのだ、という被害者意識を捨てきれずにいた。
・そこに関しては成人後折り合いをつけることになるのだが、折り合いをつけたあとの自分のローカルでつけていた備忘録を振り返ると、こんな記述を残していた。
・自分はどうやら、不幸がなくなった途端どう生きていけば良いのかわからなくなっていたようである。
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・とは言え、成人し、ましてや社会人になってまで「自分は不幸だ」と宣うのはさすがに烏滸がましいことである。
・自分の行動は自分に返ってくる。大人というものは子どもと違い環境を選ぶことができるので、仮に今が不幸なのだとしたらそれは単純に自分のせいだ。
・それでもアイデンティティを形成するまでの自分は不幸を携えて生きてきた。
・能天気に「今の生活が幸せだ」と思うような日があれば、それは自分が自分でなくなることを意味する。
・だから自分は、常に自分の現況に課題感を持ち、苦しみを抱き、頑張ろうともがくのだろう。
・そのような思考回路を醸成しながら育ってきたのが、いまの自分なのである。
・自分は常に苦しみ続ける。
・苦しむことこそが自分にとっての人生だ。
・一生不幸に縋っていようぜ。
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