ベンチャーマネージャーを育成するアカデミアを開校します
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約2カ月前である5/11に出した「ベンチャーマネージャーのマニュアル」はすでにnoteでスキ1800、スライド再生回数は約50万回、様々な方にご好評いただきました。(読んでいただいた方、ありがとうございます🙇♂️)
たくさんの方の反応を見て、聞いて、マニュアルを出す前に考えていた、
このような仮説は間違っていなかったと確信するようになりました。
そして、一部のベンチャー企業のCEO、CxO、マネージャー層の皆さんに実験的に育成プログラムをあらゆる形で提供しながら、上記のようなニーズにさらに深く答えるにはどのような取り組みを行うべきか、この2カ月考えてきました。
このように考えるに至り、この育成プログラムを提供するアカデミアを開校することになりました。
と名付けました。
イメージとしてはベンチャー企業版MBAのようなコンテンツであり、しかし”学ぶ”だけに留まらず、”実践を意識した実務教育”を提供するアカデミアです。
EVeM(イーブン)に込めた想い
EVeMの意味は3つあります。
①Empower Venture Manager
上記の文字の略語です。
ベンチャーマネージャーを勇気づけ成長に導く存在でありたいと強く思いこのような考え方に至りました。
②ベンチャーマネージャーとして大事なことを全て教えてくれたDeNAに敬意と感謝をこめて
私のベンチャーマネージャーとしての遺伝子の99.9%はDeNAのDNAで構成されています。
DeNAに転職する際、私の恩人であるDeNAの元上司に言われました。
こういう会社で勝負したいと思い、2009年(もう11年前か・・)27歳の時に大阪から東京へ、新卒で入社したリクルートを辞め、怪盗ロワイヤル前夜のDeNAへ移りました。
上司の言葉に1mmも嘘はなく、年功や年齢、経験に関わらず、まっすぐコトに向かい成果を残せばどんどんチャレンジングな仕事を任せてくれる、政治色のかけらも見当たらない奇跡的な環境でした。
結果的には、たくさんのチームのマネージャーを経験することができました。
自分のベンチャーマネージャーとしての能力は、DeNAという素晴らしい会社、志と能力の高いDeNAの仲間、厳しくも愛あるDeNAの上司によって見いだされ、発火されました。
だからこそDeNAを卒業しベンチャー経営を自ら手掛けるようになった際も自分の納得のいくような成果が残せたのだと思ってます。
ベンチャーマネージャーとして大事なことは全てDeNAが教えてくれました。
そのDeNAに永遠の敬意と感謝をこめて、「e」の文字を使いました。
③「対等=イーブン」である前提で、権力や権威ではなく「技術」を用いてメンバーを動かす
ベンチャー企業ではミレ二アル世代が社員のボリュームゾーンを占めるようになっています。
フラットさを求めるミレ二アル世代には、肩書や立場を活用した権力・権威マネジメントは通用しません。
(ベンチャーマネージャーのマニュアルより抜粋)
また、ベンチャー企業では所属組織、雇用形態の異なる仲間を集めてチームを構成することは珍しくありません。そして、オンラインワークが浸透したwith コロナの時代には、このようなチーム構成はさらに増えると思います。
このようなチームでは、組織内の肩書や立場は無意味化します。
マネージャーとしてチームをまとめるには、マネージャーとメンバーは「対等=イーブン」であるという前提に立ち、権力ではなく、マネジメント技術でチーム・人を動かす必要があります。その技術を、ベンチャーマネージャーに武器として提供したい。
技術がなく、権力や権威に頼るようなマネジメントを行い、事業も人も台無しにしたことがある過去の自分に一番与えてあげたかったものでもあります。
これからのマネージャーのキーワード「対等=イーブン」という意味を込めました。
ビジョン
ベンチャー企業の成功には、起業家の発明と、ベンチャーマネージャーによる成長・拡大の2つが必要です。
というのが本アカデミアのビジョンです。
対象
ベンチャー企業で現在マネジメント業務を担っている方で、ベンチャー企業の成長・拡大を牽引する気概があり、そのためのマネジメント能力を磨きたい”ベンチャーマネージャー”
CxO、部長、マネージャーなどマネジメント業務執行上の肩書・役職は問いません。
実務能力の向上を目指す三層学習
EVeM MANAGEMENT ACADEMIAで目指すのは、単なる学びではありません。「実務能力の向上」です。
実務能力を向上させるためには、私は学ぶ・深める・実践するという三層の学習が必要だと考えています。
①学ぶ:必要な知識・理論を特定し習得する
人は、漫然としか認識していない能力を開発することはできません。
「マネジメント力を上げたいね」という課題認識だけでは漫然としすぎていて、具体的にどの能力を高めていって良いのか、その対象となる能力がわからないので、能力開発には取り組めません。
ベンチャーマネージャーのマニュアルは、この曖昧で広い「マネジメント力」について、ベンチャー企業というシチュエーションに特化した場合、具体的にどのような能力で構成されているのかを分解・整理して記載しています。
EVeM MANAGEMENT ACADEMIAでは、この分解・整理された構成要素ひとつひとつについて、その知識・理論を学ぶことからスタートします。
知識・理論は、実務に再現性をもたらします。
抽象化された知識・理論を持ち合わせないまま実務を行うと、成功した時も失敗した時も、なぜそれが起こったのかがわかりません。
同じような課題に対して成功する時もあれば失敗する時もある、打率の低い一発屋のようなマネージャーになってしまいます。
知識・理論を持ち合わせいれば、何が適用できたのか、できなかったのかが具体的な業務レベルではなく抽象レベルの高いところで理解できるので、色々な業務でその知識・理論を持って再現性の高い仕事ができます。
また知識・理論を元に実務を振り返ることで学びが強化され、次回実践時の成功確度も上がります。
ベンチャー企業では「人は仕事で育つ」という免罪符を片手に、知識・理論の習得を軽視する方もいますが、それでは人は成長しないと私は思います。
「人は仕事で育つ」という言葉に補足するならば、
「人は、知識・理論を仕事に活かすことで育つ」ということになります。
②深める:知識・理論の理解を現場で実行できるレベルにまで深める
知識・理論はあくまで抽象的なものです。
わかったつもりでも、これを実際の現場で実行しようとすると、様々な疑問が出てきます。たとえば、以下のようなケースです。
このように、知識・理論を一通り学んだ後は、実行の第1歩をスムーズに踏める状況にまで理解レベルをもっていく必要があります。
EVeM MANAGEMENT ACADEMIAでは、私や、同じベンチャーマネージャーである他受講生との対話を通じて、知識・理論を自分の現場で活用できるレベルまで深く理解する、という本プロセスを非常に重視します。
③実践する:ベンチャー企業に特化したケースや実際の現場での実践を通じて知識・理論を仕事で活用できるようにする
知識・理論をどれだけ深く習得したとしても、人は実業務の具体的な課題にそれらを活用しない限り成長しません。
身に着けた高度な知識・理論の発揮を求められる課題に取り組む過程で、知識・理論が「わかる」から「使える」ようになり、成長します。
EVeM MANAGEMENT ACADEMIAでは、ベンチャー企業に特化したケーススタディはもちろん、自分の実業務で使える実践用のフレームワークを用いて、学んだことを実業務で活用してもらいます。
そして、実業務での活用過程で疑問点・不明点が出てくれば私や他受講生と対話し、実践と並行してそれらを解決していきます。
このようなプロセスを経て、短期間でベンチャーマネージャーとしての実務能力を向上させ、起業家の発明を成長・拡大させるベンチャーマネージャーとして進化していきます。
従来の研修との違い
従来の研修では、
このような内容が一般的だと思います。
これでは、せっかくの学びも、現場に活用できずそのまま忘れ去られます。
結果、実務能力は向上しません。
ベンチャー企業に勤める方は”研修”を受ける機会は非常に少ないのではないでしょうか。
それは、ベンチャー企業は不安定な環境でなんとか生き延びなければならない”弱い会社”であるという特徴があり、それがゆえに実利につながりにくいことはやらないという考え方が強いからです。
ですので、実務能力の向上に直結しない従来の研修は受け入れられなかったのだと思います。
EVeM MANAGEMENT ACADEMIAでは
このように、ベンチャー企業に勤めるマネージャーの実務能力向上に資するものになっております。
切磋琢磨できる仲間
起業家同士はいろいろなイベントやコミュニティがあり出会いやすいなと思う一方で、ベンチャーマネージャー同士は出会う機会が少ないと思います。
EVeM MANAGEMENT ACADEMIAでは、志の高いベンチャーマネージャーが出会い、ベンチャー企業の成長・拡大を発展させる同志としてつながり、永きに渡って支え合い、学び合う関係性の構築を目指します。
人は一人では成長できません。
自分の能力を超えるような課題に出会ったときに、一人では乗り越えられなかったとしても、他者からの支援があれば乗り越えられることがあります。一人ではクリアできなかった課題を乗り越えることで、一人では実現できなかった成長ができます。
では、その支援をしてくれる他者というのは誰でしょうか?
もちろん、上司や、社内の他のマネージャーということもあります。しかし、ベンチャー企業は組織規模が小さく社員数も少ないです。
その中で、マネージャーというのはメンバーにも相談できない、同じ立場のマネージャーも少ない、上司も社長や役員くらいしかいない、となると、誰からも支援を受けられないことも多く、一人で乗り越えられない課題はやはり乗り越えられないということが良く起こります。
そんなときに、自分の置かれた状況を理解してくれ、共に学び合い支え合う仲間が社外にたくさんいれば、きっとそのベンチャーマネージャーの成長は加速されます。
一人ではクリアできなかった課題に向き合い、その課題を乗り越えることで、一人では実現できなかった成長が実現できます。
このように、成長を加速化させる他者=社外のベンチャーマネージャーコミュニティにより、大きな自己成長が実現できます。
カリキュラム
3つのカリキュラムがあります。
①基礎演習
ベンチャーマネージャーのマニュアルを題材に、学ぶ・深める・実践するという三層学習を重ね、本マニュアルの完全習得を目指します。
②経営演習
(ベンチャーマネージャーのマニュアルより抜粋)
ベンチャーマネージャーのマニュアルでは、ベンチャーマネージャーの立ち位置を以下のように説明しています。
CxOや部長、マネージャーなどベンチャー企業内における立場や役割は様々あると思いますが、どのようなものであったとしても、ベンチャー企業でマネジメントに関わるということは、すなわち経営に関わるということです。
人数が比較的少ないベンチャー企業では、社長(創業者)とベンチャーマネージャーの距離は非常に近く、その役割は「社長(創業者)がやりたくてもできないことを、社長の代わりに責任を持って行う」という意味合いを強く持っています。
よって、経営と無関係に業務を進めることはできません。
たとえば以下のようなスキル・視座が必要です。
このように、全てのベンチャーマネージャーは経営陣の一員として業務に臨まなければなりません。
経営演習では、求められるスキル・視座とはどのようなものなのか?それらはどう発揮するのか?ということについて学びます。
③自己開発
学んだことを今後どのように活かすのか、その先にどのようなキャリアを築くのか、ということについて共に考えます。
このアカデミアが終わった後の能力・キャリアの飛躍に向けたネクストアクションを深く考えるカリキュラムになります。
このカリキュラムを経てアカデミア卒業後のアクションが明確になることで、卒業後も継続した成長を実現します。
まとめ:EVeM MANAGEMENT ACADEMIAで得られるもの
ここまでの話をまとめると、以下の4つが得られるものになります。
動画でも説明しておりますので、こちらをご覧ください。
ご応募のご案内
大変僭越ながら、本アカデミアではお申込み前に書類審査及び面談を実施させていただければと思います。
1対Nのスクールですので、全ての人にカスタマイズされるメニューは提供できません。
受けてみたはいいものの何の役にも立たないとなれば、大変申し訳ないと思っています。
ご意向やご状況を確認させていただき、本アカデミアがお役に立てる方に受講してほしいという意図でございます。
ご了承いただけますと幸いです。
以下のページよりご応募ください。
説明会等イベントのご案内
EVeM MANAGEMENT ACADEMIAのオフィシャルアシスタントである紺野さん(@kanamist_53)と山口さん(@okayamaguchi)と共に、アカデミアの説明会や記念イベントを行います。人数に制限はありませんので、ぜひお越しください!
▼説明会(7月27日月曜日 1900~2000)
▼開校記念講演(8月4日火曜日 1900~2000)
法人のお客様へ
法人向けのプログラム”EVeM MANAGEMENTOR"も同時にリリース致します。
法人向けプログラムにおいても、EVeM MANAGEMENT ACADEMIA同様、ベンチャーマネージャーのマニュアルを元にした「学ぶ・深める・実践する」
という三層学習を行い、貴社経営陣・マネージャー陣のマネジメント実務能力を向上させ、業績の向上に貢献することを狙います。
ベンチャー企業の成長過程で必ず通らなければならない「マネージャー強化」の課題解決を目指します。
マネージャー候補人財を数百万円かけて採用しても、フィットしなかったり、実務をやってみると実は要件を満たせていなかったり、活躍まで想定外に時間がかかったり、こんなことも多いと思います。社内の人財を、一流のマネージャーに育てる方が効率が良い時もあります。
今まではそのようなことに資する育成サービスがなかったので採用に頼らざるを得ない場合も多かったと思います。
ご相談に乗らせていただきますので、ぜひご気軽にお問合せいただけると嬉しいです。詳しくは以下のページをご覧ください。
さいごに
自分にとって仕事というのは、自分の独自性を表現するためにあるのではないか、と最近思うようになりました。
ベンチャーマネージャーのマニュアルは、誰に書けと言われたわけでもないですし、なぜ書くのかもわからないまま、なんとなく絶対これいいよな必要だよなとぼんやり思い始め、作成に着手してからnoteを出すまで気づけば約10カ月間、毎週末検討に検討を重ね、メガベンチャーからスタートアップまで、様々なタイプ・規模のベンチャー企業を観察し、また様々なベンチャー経営者・マネージャーと対話し書き上げたものになります。
出した後はこのマニュアルをきっかけにたくさんの人と出会い、たくさん話をし、またエグゼクティブコーチングや育成プログラムを実施させていただける機会にも恵まれました。
いつもならこの後は、「ニーズもだいぶわかったので、それではこんな風に商品化してこういう戦略でこう伸ばして・・」とビジネスプランを練り、野心的な目標を張り、ひたすらにそれを追いかけ必ず成果を・・・
となるのですが、自分のやりたいことというのは本当にややこしいですね。
合理的に、事業として伸ばす方法を考えようとすると、そこに「やりたい/やりたくない」という感情が強烈に差し込まれてきます。会社勤め時代も少しはあったのでしょうが、その比じゃありません。初めての感覚でした。
こうすれば伸びるからやりなさいよという傭兵として刷り込まれた本能と、それはやりたくないという謎のこだわりの葛藤により、今まで培ってきたはずの事業検討能力が発揮できず苦しむ日もありましたが、同時に「やっと本当にやりたいことがわかってきたのか」という感覚でもありました。
ですので、まずは伸ばす伸ばさないの話をする前に、自分が「これは良い!」と思える最高のプログラムを一度やってみようと思いました。自分の独自性を思いきり表現しようと思いました。
それがこの、EVeM MANAGEMENT ACADEMIAです。
事業としての今後の戦略は?というのは聞かないください。特にないです。
ただ最高のプログラムをやりたい、それだけを考えて実施します。その先はやりきった後に考えます。
後のことで唯一決めていることは、このアカデミアで共に学んだ人の成長にはアカデミア終了後も望まれる限りずっとコミットしよう、ということです。
たくさんの方に出会えると嬉しいなと思いますので、ご応募お待ちしております!
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