スポーツキッズの勝ちごはんプロジェクト
おはようございます。えいよう未来のながいかよです。
えいよう未来では食や健康、栄養にまつわる様々な取り組みをプロジェクトとして進めています。
その中の一つが、このスポーツキッズの勝ちごはんプロジェクト。
これは、兵庫野球指導者会HBCA(HYOGO BASEBALL COACHING ACADEMY)
の代表理事である谷中康夫氏から投げかけられた言葉から突き動かされるようにスタートしたプロジェクトです。
「野球をやってる子どもが白めしを無理やり食べさせられている」
耳を疑いました。え?どういうこと??
さらに聞くと信じられない状況がそこにはありました。
野球をするためには体を大きくしなければならない。体を大きくするためにはごはんをたくさん食べなければならない。
2リットルのタッパーに白ごはんを詰めて持ってこさせ、練習前に食べさせる。食べないと練習できないから子どもたちは無理やり食べて(というよりも詰め込んで)吐いてる。
そういった無理やり食べさせられる経験から、食べものを見ただけでも気持ち悪くなったり食べることが嫌になる子もいる。さらには食べるのがいやで野球をやめる子もいる。
ありえない状況と、にわかに信じがたい現状がそこにありました。
ほんとに?それって一部のチームでの話なのか?と思い、周りの栄養士仲間やスポーツするお子さんを持つママさんたちに「こんなことがあるんだけど」と話を聞いてみると「あ~あるあるだよね」と返ってきました・・・
体を作るのは食事です。これは間違いない。
様々な研究や調査の成果により、どんな栄養素がどれくらい必要かということもわかってきていることがたくさんあります。それがあるおかげでわたしたちは健康を維持増進することができます。
ただ、その一方で、その数値や結果だけが独り歩きしていると感じることも少なくありません。
消費するエネルギー量や身長などから摂取するエネルギーを計算することもできます。
でもそれを無理やり詰め込んで食べることに意味があるのでしょうか。
それこそ口に無理やり詰め込んで吐いているのであればまったく意味がないですし、それをすることで子どもたちにネガティブな感情を生ませてしまうことは、むしろマイナスです。
何をどれくらい食べたらいいということが分かっていても、それを無理やり食べさせるのではなく、子供たちが自ら自分の体にとって食事は大事だということを子どもたち自身が納得し、自ら自分のための食事を選んでいけるように教え、育てていくこと。
それが教育者、指導者の役割であると強く思います。
このプロジェクトでは子どもたちが「食べるの大好き!」と「野球を続けたい!」と叶える食育プロジェクトというコンセプトです。
そもそも「白めし2リットル」は体を強く大きくするどころか脆く、けがしやすい食事とも言えます。
これはパワハラ、虐待と同じことだとも感じます。
今年に入ってこのプロジェクトを立ち上げ、メンバーの管理栄養士たちと議論を進めてきました。そしてわたしたちならではの伝えたいことが明確になってきました。
もちろん、国の定める食事摂取基準をもとにしていますし、栄養分野の先行研究を参考にしています。
大事なのはバランス
そのバランスをどのように伝えていくか。子どもたちにもわかりやすく、指導者の方にも納得してもらわなければ浸透していきません。
11月末にHBCAのご賛同を得てキックオフミーティングを行い、ここから野球少年の未来を守るため、プロジェクトを進めていきます。
食事でパフォーマンスは上げられる。
ただしそれはきちんと”消化”してこそ。
理論も食べ物も消化しなければ活かせないのです。
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