第2章 セオリー編 心に寄り添う5つのステップ❶
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今日は第2章セオリー編です。具体的な栄養指導5つのステップについて。
ここでは、心に寄り添う栄養指導を実際どのように進めていくかをお伝えしていきます。最初は順に読み進めていただき、一連の流れを確認していきましょう。
さて、心に寄り添う栄養指導を行うために体系化した栄養指導の型をお伝えします。第1章のゲームでもお伝えした通り5つのステップがあります。
❶安心のステップ ❷関心のステップ ❸期待のステップ ❹納得のステップ ❺決意のステップです。この章でこの5つのステップをそれぞれみていきましょう。
❶環境を整える―安心のステップ
安心がないと指導が始まらない
まず、最初は『安心のステップ』です。「この人になら話をしても大丈夫」「この人なら話を聞いてもらえそう」そう思ってもらえないと指導に入ることすらできません。
まずは「話をしても安全だ」と思ってもらう。そのためには相手が受け取る印象をよくすることです。
メラビアンの法則(1)というのを聞いたことがあるでしょうか。印象の話題になると必ず出てくるので、ご存知の方も多いかと思います。人が人に印象を与える時、何が要因になっているかについて表した法則です。
この法則によると、印象を与えるのは大きく分けて3つあります。外見(目から受け取る情報)、声(耳から受け取る情報)、言葉(話の内容)です。それぞれ外見55%、声38%、言葉7%と印象に影響しているとされています。
このことからよく、「言葉や話の内容はあまり関係なく、見た目や声が大切だ」といった解釈を時々見かけるのですが、本当にそうでしょうか。
わたしは人に言われて勇気をいただいた言葉がたくさんあります。言葉はずっとわたしの心の中に残っています。辛かった時に言ってくれた励ましの言葉、自信がもてない時に背中を押してくれた言葉。
言葉の力は大きい。とても重要な要素だと感じています。この法則から理解できるのは、その重要な要素である言葉を、きちんと相手に伝えるためには見た目や声もとても重要である、ということだと解釈しています。
例えば「ありがとう」という言葉があります。これは感謝を伝える言葉ですが、これを笑顔で、声のトーンを高くして伝えた時と、しかめっ面をしてぶっきらぼうに相手を見ないで伝えた時とでは、言葉の印象がまるで違い、しかめっ面をした時では真逆の意味に受け取られてしまいかねません。
安心感を与えるためには、マインドから生まれる言葉が大事。その言葉の意味をきちんと伝えるために表情や声が伴っていることが不可欠なのです。
わたしたちが精一杯相手のことを思って発した言葉でも、相手が受け取るのは真逆になってしまうこともあるかもしれないということを改めて認識し、思いが思いのままに届くように接したいものです。
知らないうちに勝手に「どんな人か」を決めつけている
第一印象は最初の数秒で決まると聞いたことがあります。
印象が大事となんとなく頭ではわかっていても、それを体現できているかは、また別の話かもしれません。あなたは”いつも”印象を気にしているでしょうか。
指導する時、つまりクライアントに見られている時だけではなく、道を歩いている時、信号待ちをしている時など、いつも印象を意識しているでしょうか。
これを読んでくださっている今、眉間にシワが寄っていたり、ものすごく猫背で読んでいたりしないでしょうか。誰にも見られていないところでも笑顔や所作を意識していると、指導中、特に意識しなくても自然に身についているものです。
「指導の時だけ意識すればいい」と思っていても、思わぬところで相手はあなたがどんな人かを勝手に決めつけています。
指導中はにこにこ優しくても、たまたま道で見かけた時、猫背でスマホを見ているあなたを見かけたら、本当は暗い人なのかもという印象をもたれるかもしれません。
コンビニエンスストアで店員さんに偉そうな態度をとっているあなたを
見かけたら、普段は優しいのに裏表のある人だと思われるかもしれません。
あなたの中ではたまたま、ほんの一瞬の出来事であったとしても、周りは勝手にあなたはこういう人だと決めつけているのです。
昔、料理教室に勤めていた頃、マナー研修がありました。その講師の方は、誰も見ていないトイレの個室の中でも、誰かに見られているという意識をもっていると伺ったことがあります。すごいプロ意識ですね。
また、コールセンターの方たちは電話での接客であっても、デスクに鏡を置いて、笑顔で接客するそうです。笑顔でお話しすると口角が上がって、声のトーンも上がるそうです。声のトーンが上がると明るい声になり、電話の向こうのお客様へ伝わる印象もよくなるのですね。
デスクや指導室に鏡を置いておくことも意識づけになる一つの方法ですね。毎秒毎秒が誰かがあなたを「こんな人だ」と第一印象を決めているのです。
すぐに親近感を持ってもらうには
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