ボクの映画批評 第5回「ゴジラ ー1.0」(ネタバレなし)
「シン・ゴジラ」は革新的な作品だった。立ち位置が違いすぎるため比較するのは酷だ。「ゴジラ ー1.0」は原点に戻った。VFXの第一人者山崎貴が、脚本・監督として偉大なシリーズに立ち向かった。
第一作「ゴジラ」は、一級の娯楽作品ながら第五福竜丸事件などを背景とした「反核」「文明批判」といったテーマを内包した志の高い作品だった。「ゴジラ」シリーズを子どもが楽しめる怪獣映画であればそれでよしと見るか、大人の鑑賞にも堪えうる作品としての矜持を持つべきだと考えるかは意見が分かれるところ