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「小島信夫を読んで考える」を読みながら考えたこと

 確かおととしの年末だったと思うけど、わたしは保坂和志さんがやられている「小説的思考塾」を対面で申し込んで、それは夕方から夜にかけて行われるということでわたしは子どもを夫に見てもらう約束をして、行くつもりでいたら、開催の何日か前に本屋をうろうろしている最中にメールがきて、保坂さんが体調不良のため中止です、と書いてあった。いつか行ってみたい。
 保坂和志さんと山下澄人さんの小説が好きで、お二人は小説の書き方についても本やnoteで書かれていて、それも読んで、わたしはたくさん書きたい、という気持ちと、書けるのではないか、という元気をもらった。
 元気になるものは、とてもいい。今の時期は地面に落ち葉があって、踏むとぱりぱりいうのが気持ちが良くて元気になる。元気はいくらあってもいい。元気がたくさんあると、しぜんと元気になる。
 保坂和志さんが、小島信夫さんの小説が好き、といろんなところでおっしゃっていたので、わたしも読んだのだけど、わたしにはなにか、読み取れない部分が多く、小島信夫さんの小説が好きです、とか、読んでいます、とかは言えない。
 往復書簡、という形の本を読んだことが自分はあるのかないのか、雑誌ではそういうコーナーのようなのを読んでいるけど、本は多分なく、それで、二人組でなにかをやる、ということに、いいな、と思った。
 なにかをやるなら、一人でやったほうが、断然楽だと、わたしは思う性格をしていて、そのわりに一人ではなにもできずにたくさんの人に助けてもらっていて、二人組って、いいな、と思った。
 漫才も、二人組が多い。わたしはお笑いが好きだ。今年のMー1はダイタクを応援している。ダイタクのお二人は双子だ。
 PINFUさんと野本さんの文章は、お互いがお互いに向けながら、公開もされるので、読む人にも向けられ、読むわたしは、小島信夫を掴めなかったけれど、小島信夫について書いてあるお二人の文章が楽しいのはなぜだろう。
 本の、形が、長四角で、小さいサイズで、中の文字のフォントも好きだった。持ち歩いて読みたくなるし、内容も、移動中に読むといい感じな気がするし、止まっていればまた別のいい感じがある。
 楽しくて、元気になる本だった。楽しくて、元気になる本が、たくさんあるとうれしい。読めてよかった。

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