液体コーンスープ風見鶏
コーンスープの、牛乳パックに入っているタイプの、液体のが急に飲みたくなる夜、布団の中で鼻が冷たい。
コーンスープは、粉もあるけど、粉のは、クルトン入りとコーン粒入りのふた種類あり、いつもクルトンがサクサクでおいしい。
液体のコーンスープには、粉のにはない、自動販売機の缶のものとも違う、なんとも表現しがたい、いいようのない味があることを、布団の中で鼻を冷たくしながら、布団は暖かいのに、中に入れても鼻だけが顔の中央で、息の出入りも冷たい。
風が強かった。
神社が映っているテレビ画面で、鳥居と神様の名前が書いてある。神様は柱で5柱、夫婦親子でまつられている境内で、青色ガラスの風鈴がちらちらしている。願うのも、願っている人を見るのも、文字はあまり見てはいけないので目をそらす。風見鶏も、萌葱色の館もいっぺんに、お酒とお茶が進んだ。
明日は靴を買おう。