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おばけが出てきてこんにちは

 最近、小説を書いていて気づいたんだけど、自分の小説を読みかえしながら書いたり、考えながら書いたり、そうしていると、違うなこれは、と思う。
 書いてると自然と、一本道みたいなのが見えてきて、違う違う、そっちに行くな、となり、道をぐにゃりと曲げたくなる。
 そうすると、わたしは小説の中にすぐに、おばけを出してしまう。
 おばけが自分の小説の中に出てくると、もう、一本道は無くなっている。あー、よかった、助かった、これでくねくね歩ける、と安心する。
 小説の中におばけが出てきても、わたしの小説はぜんぜん怖くはならない。おばけは、出てきて、こんにちは、ぐらいのもので、なにも起こしたり、物語の軸になったりはしない。本当に、ただ、出てきて、こんにちは、だけだ。

 急に寒くなってきた。
 冬用のシーツを洗い、パーカーを出して着込んで、久しぶりに白湯を飲んだ。
 麹の甘酒を豆乳で割って、温めて飲むとおいしいことを思い出した。
 たい焼きが食べたい。

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