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【俳句12句】君を待つ~夏目友人帳 漆 第七話「苦手なふたり」に寄せて

君を待つ

ため息を掠めて紋黄蝶の羽
不愛想な自転車の兄春の昼
鳥ぐもり祖父と妹はるけくて
報酬はエクレア一つ夜半の春
手に載せし鍵に朧のけはひかな
ひこばえや兄の言葉のぎこちなし
ひとり守る家の廊下の陽炎へる
永き日や用心棒は猫のふり
鳳凰の書棚春陰の鍵穴
二人なら開く扉よ風光る
君を待つ春夕焼の兄と祖父
未来より降りやまぬ花いつまでも

夏目友人帳 漆 第七話「苦手なふたり」に寄せて
今回は多軌ちゃんと兄の勇さんが中心のお話。亡きお祖父ちゃんとのエピソードも沁みる。
夏目君とニャンコ先生はどちらかというとサポート役で妖もメインではなかったので、
「家族を中心とした俳句連作」を目指すも難しかった~!
反面、作るために物語の中に潜っていくと季語が自ずからこちらのほうにしばしば来てくれて、それが面白く嬉しい経験でした。
映像の中でニャンコ先生が食べていたエクレア。つられて放映の翌日、買ってしまいました💕

※俳句12句は、放映された物語からインスパイアされて作者(私)が詠んだものです。
今回、紋黄蝶(モンキチョウ)らしき蝶がニャンコ先生の頭に止まっている映像等から季節は「春」と判断・作成しました(間違っている場合は申し訳ありません)。
インスパイアに基づく俳句なので、必ずしも物語通りの映像でなかったり、物語に登場していない事物が登場することもあります。 ご了承くださいませ。

お読みいただき、ありがとうございました。 「夏目友人帳 漆」第八話は北本君が出たなら西村君も出なきゃ! 彼がいい味出してる「月夜の夏目」。 放映が今からとても楽しみです😊

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