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【俳句10句】皆ゐて~夏目友人帳 漆 第五話「ちょびの宝物」に寄せて

皆ゐて

落日に閃く龍よ山眠る
鯛焼を食む先生のまろき頬
たからもの割れて友の手冷たくて
捨てられず冬の夕べを一人ゆく
ひとひらの龍の鱗を追ふ冬野
寒晴や脱線しつつ仲間たち
そつけなき先生の援護冬ぬくし
冬天の摑めば光なる鱗
虹色の櫛永遠の冬の虹
歓声の寒夕焼や皆ゐて

夏目友人帳 漆 第五話「ちょびの宝物」に寄せて
よいもの、素敵なものを見つけたら、仲間や大切な誰かに話したり見せたくなる。
相手が困っていたら、助けようと思う。
誰かと気持ちや風景を「共有」できるかけがえのなさを描いた、宝石のような作品。
毎回、映像作品を俳句のかたちにしようと胸の中で咀嚼していると「この作品のどこに自分は心動かされたのか」が見えてきて、もう一度幸せになる。今回は特にそれを強く感じました。

※俳句10句は、放映された物語からインスパイアされて作者(私)が詠んだものです。 映像より季節は「冬」と判断しました。
インスパイアに基づく俳句なので、必ずしも物語通りの映像でなかったり、物語に登場していない事物が登場することもあります。 ご了承くださいませ。

お読みいただき、ありがとうございました。 「夏目友人帳 漆」第六話は満を持して的場さん登場! の「廃駅・ふたつの輪」! 放映が今からとても楽しみです😊

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