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【物語る句】『貴方と共に』の巻〜「夏目友人帳 陸」を基に

『貴方と共に』の巻

つきひぐい春の夕べに腐れ縁
 明日咲く花へ師弟の涙
凍返る闇を操る二体さま
 違える瞳に君は映らず
縛られしものへ感謝とさよならを
 西村と北本 あかね色の道
花の宴ゴモチの恩人思いつつ
 いつかくる日も貴方と共に
ながれゆくは神と従者の絆ならむ
 孤独を抱きし閉ざされた部屋
大切なモノと春満月の帰路
 鈴鳴るの切り株の約束
てのひらの夢幻のかけら夕焼けて
 そうっと撫でる遠き面影


【おことわりと御礼(長文、失礼します)】
お読み頂き、どうもありがとうございます。

本作はアニメ「夏目友人帳  陸」全11話のタイトル(つきひぐい、明日咲く、二体さま……以下同)+特別編2話「鈴鳴るの切り株」「夢幻のかけら」のタイトルを入れ込んだ13句+ラストはオリジナルの1句で構成し、陸の世界にインスパイアされて詠んだ全14句(5・7・5と7・7の繰り返し)による創作物(物語る句)です。
本作はインスパイアに基づく作品です。そのため、物語どおりの描写ではない部分もあると思います。また季語(季節)も順不同の部分があったり、無季の句もあります。
形式は「5/7/5」「7/7」を繰り返す「連句」を基に独自にアレンジし、「物語る句」と命名して創作しています(実際には585、87など音数が多い句もあり)。
あらかじめご了承願えれば幸いです。
(ファンの方で不快に思われた方がいらしたら、申し訳ありません)

いよいよ2024年10月6日深夜より「夏目友人帳 7期」の放送が決定!
「勝手に前夜祭!」と詠んだ第六弾。
7期の放送までに物語る句として詠むことができ嬉しく思っています(自己満足ですが💦)。

★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

【「陸」を詠んでみた感想】
陸(6期)は、夏目友人帳アニメシリーズの中で一番好きかもしれません。特別編も含め、どの作品もお気に入りで何度観た事か……
今回、物語る句として詠んでいて、この期は「二人(あるいは組)」とその関係を描いた作品が多いなあと思いました。二人だとニャンコ先生と夏目君はもちろん、葵と香やナナマキ様とアズマ、タマミと福音の森の主等。組の関係だと箱崎さんと式たち、タクマさんと式たちなど(名取さんと柊達も)。
「自分から人を世界を求める」方向へシフトした夏目君だからこそ、時間軸や世界軸が新しく広がって、コミュニケーションを主としたお話が今回多かったのかな?

また、今期の「いつかくる日」はアニメシリーズの中で一番好きな話です。恋愛もの、しかも妖と人間の恋は悲恋という展開がこれまで多かったのに、この話は「想いを遂げる」という内容。そして、ヒロイン・香の意思の強さ。「何があっても葵といる」と言い切る芯の強さ。いろいろな意味で異色、毎回泣いてしまうお話です(今回も作りながら潤んでしまった💦)。
香が大人になっていつか同じ時間軸の中では葵と一緒に生きてはいけなくなるけど、この時の思いを二人には貫いてほしい、最期の時まで。そう願っています。



いよいよ、7期の放送! 初めてリアルタイムで観ることができるアニメ版・夏目友人帳。とても楽しみです😊
できたら放送に合わせて、自分の本領である俳句で7期の作品を詠んでいければと思いますが……どうなることやら_^;
7期のPVを見た限りでは原作で大好きな「とおかんや」「いつかの庭」が放映される模様。今から楽しみでなりません💖



本作をこの世に生み出し、送り出してくださった原作者・緑川ゆき氏、
アニメ「夏目友人帳」の制作スタッフの皆様に感謝申し上げます。

※ちなみに、アニメ「夏目友人帳」1~5期の物語る句、そして「夏目友人情」の俳句連作を下記ページに掲載しています。ご高覧いただければ幸いです。
また「物語る句の定義」と「なぜ、連句形式で詠もうと思ったか」についてご興味のある方はコチラをご覧くださいませ。

【物語る句:アニメ「夏目友人帳」1~5期】

【オリジナル俳句作品:2作】

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