【俳句10句】栞紐~夏目友人帳 漆 第四話「頁の奥」に寄せて
栞紐
ほの暗き神在月の古書店よ
でこぼこと背表紙の列冬はじめ
父のこと冷たき頁捲りつつ
寒雷の遠し呪詛の字蠢いて
先生は片目を瞑り夜半の冬
本貸してしぐれを帰る淡き背
「あの人」と少女は呼んで冬茜
見開きに吸はれし霜枯の悪鬼
はつふゆの光る頁へ帰りけり
冬の日の記憶へ挟む栞紐
※俳句10句は、放映された物語からインスパイアされて作者(私)が詠んだものです。
映像より季節は「冬」と判断しました。
インスパイアに基づく俳句なので、必ずしも物語通りの映像でなかったり、物語に登場していない事物が登場することもあります。
ご了承くださいませ。
お読みいただき、ありがとうございました。
「夏目友人帳 漆」第五話は原作で繰り返し読んだ「ちょびの宝物」!
放映が今からとても楽しみです😊