シェア
あんこ
2021年9月4日 23:27
春の星この世限りの名を告ぐるシンプルかつ率直な意思を感じる装丁。タイトルも「うつろふ」と簡潔ながら「何事も移り変わる、それがすべて」という句集全体のテーマを明確に映し出している。本句集を締めくくる作品として掲句が置かれたのも納得できる。以下、感銘句(一章ごとに一句ずつ)。銃声を誘ふごとき夕焼なり月光に兵が往くその中に父人間寒し言葉を連ねビル連ね本ひらきベンチわが舟春の