実はアナログ盤の音が一番良い
レコード最近聴いてますか? 一年位前に中古レコード屋が増えたなーって思っていて、お店を覗くと、どれも破格な値段。懐かしくて聴きたくなるアルバムが沢山。しかも安い。100円で売られてるやつも買いました。
プレーヤーがなかったので買いました。1万円も出せば、スピーカー付きのプレーヤーが売ってます。
50代以上の方なら実家に眠ってるレコードが沢山あったりしますよね。
私も去年くらいからアナログ・レコードにハマって、実家からレコードを持って来たり、中古レコード屋を巡って、お気に入りのレコードを探して買って聴くのが楽しいです。
アナログ盤回帰は世界的な動きです。「Youは何しに日本へ」の番組では外国から日本に遊びにきて、新宿の中古レコード屋に「大貫妙子」のアルバムを探しに来る人がいるくらいですから、その魅力は相当なものです。SONYもいよいよ新譜レコードの製造を2018年から29年振りに復活したそうです。
▪️アナログ盤の魅力
なかなか伝えるのは難しいのですが、CD、配信がインスタント・コーヒーなら、アナログ盤はハンドドリップ・コーヒーのようです。手間はかかりますが、豆を挽いて、ゆっくりドリップして飲むコーヒーは格別じゃないですか?。そういうコーヒーは休日に手間暇かけて楽しみたいですよね。
アナログ盤もそうです。わざわざ12インチの大きな円盤を傷つけないように慎重に扱って、そっとターンテーブルに載せる。そしてプレーヤーの針を傷つけないように、そっとレコード端の溝に落とし、「ボツ」って音と共に1曲目がスタート。
この手間とその時間はコーヒーを味わうように音楽を楽しむ時間です。
▪️CDよりも音が良いアナログ盤
CDだとサンプリングレートが320Kbps、配信だと192〜256Kbpsくらいのサンプリング・レートのMP3が良く耳にする音になります。これはいずれも原音から上記のビット・レートで1or0のデジタル・データに変換して音を記録し、それを再構成して再生しています。アナログ盤はマスター音源をアナログ・レコードに原音そのままにカッティングしてるので減衰がほとんどありません。
CD等はアナログ盤から人間の耳に必要ないと言われている周波数帯域(超高音、超低音など)をカットし、さらにサンプリン・レートに基づいて、音を抽出して音を作ってるので情報が間引きされています
一応「聴いても差がほとんど分からない」と言われていますが・・・わかります。明らかに。悪いスピーカーで聴いても分かります。CDとの違いは、
・アナログ盤は音に艶がある
・アナログ盤は音の響きの広がりを感じる
・アナログ盤は歌手の声の息づかいを感じる
・アナログ盤は音が柔かく、暖かい
っとこんな感じでしょうか。
サイズは30cm四方なんでジャケットをインテリアとして飾って置いてもお洒落で、よく「ジャケ買い」っていうのも、ここから来てます。自分の聴いてみたいアーチストは何でも良いと思います。
日本人なら「ユーミン」とか「松山千春」とか懐かし郷愁を感じる古いやつを聴いて欲しいです。歌声にかかってるエコーが何とも伸びやかで気持ちが良くて「この曲ってこんな素敵な曲だったんだなー」って発見があります。アナログ・シンセの音がこんなに響いてるんだーって気持ち良いです。
きっと、もっと素敵な曲に出会いますよ。アナログの音には本当にミュージシャンが伝えたかった音色を聞き取ることが出来ます。CDだと潰れてしまってた音色が蘇ります。本当のエレピの揺らぐ音。歌手の声質、エコーの余韻、CDでは確認出来なかった音がしっかり聞こえます。
最近取り出して聴いてるのはこれです。ユーミンの「NO SIDE」です。
タイトル曲の演奏の中心であるエレピの響きに胸を掴まれ、泣きたくなります。それ以外にも「DOWNTOWN BOY」「BREZARD」などユーミンの代表的な名曲の数々。中古で1,000円ですよ。バーゲンですか?って感じです。
この頃のユーミンのアルバムには今も名曲と言われる数々の曲が入ってます。こちらもオススメです。
この頃の音楽はコンピュータがない時代の音楽なので、打ち込みとかはなく、すべてスタジオ・ミュージシャンの生演奏になります。生演奏は曲のフレーズごとに表情があり、生き生きしてます。ソフトでコピーされた繰り返し演奏ではないので。演奏に魂が入ってます。
自分の懐かしの名盤を買って来て、休日にゆっくり味わってみてはどうでしょうか?