見出し画像

I LOVE YOU / 丸山純奈

曲との出会い。アーティストとの出会い。音楽には偶然に訪れる「出会いの瞬間」があります。かなり前ですが、TVを何気につけたら「カラオケ・バトル」的な番組をやってて「丸山純奈さん」がこの曲を歌ってるシーンに遭遇し、衝撃を受けました。

知ってる方も多いですよね。音楽との出会いって「不意に訪れる偶然」が恋愛で言う「恋に落ちる瞬間」と似てるなと思います。

何の先入観もなしにその瞬間に遭遇するわけです。丸山純奈さんの歌は衝撃でした。中学生?高校生位ですよね。確かに上手い。まだテクニックとかそういった物はなく、荒削りですが、素材としては十分なポテンシャル。一番の魅力は「情感たっぷりの叫びにも近い切ない声」です。この「情感たっぷりな声」は聴く人の心にに届きます。曲も良く、聴いてるこっちが胸一杯になって、泣きたくなってしまいます。歌詞の意味も彼女なりに精一杯に解釈し、この曲を世界に伝えてるんだと思います。この歌いっぷりの中で本人がよく泣かずに歌いきれるなと思います。そこにアーティスト性を感じます。

原曲は誰が歌ったものか知らなかったのですが、曲も良いし、歌も良いし、この瞬間に出会えて良かったと思えます。また、今の時代からこそYoutubeにもUPされ、後からでも多くの人が同じ瞬間に再度出会えるわけで、音楽にとっていい時代になったと思います。

▪️原曲はクリス・ハート

偶然なのかもしれませんが、クリス・ハートもこの手の番組で有名になった外国人アーティストです。日本に帰化してしまう位にJ-POPを敬愛してる彼です。やはり音楽への深い愛があの歌声を生み出す源泉なのだと思います。

そんな彼もすっかり「カバー曲アーティスト」の代表選手になってますが、デビュー前からオリジナル曲はあったようです。色々相談した結果、カバーで有名になったアーティストなんだから、視聴者が求める姿でデビューさせようと言うことでカバー曲でのデビューとなったようです。詳しくはこちらをどうぞ。

その封印されたデビュー曲がこの「I LOVE YOU」となんともシンプルなタイトルの曲です。典型的な「静かに始まり、サビで情感爆発のバラードの王道」的な曲です。ただこの手の曲をしっかりと伝えきるには、歌に力量がないと上手く表現するのは困難な曲です。あのサビをシッカリと爆発させつつ歌いきれる力量が必要です。私は思わずMISIA,HYのボーカルが頭に浮かびます。

曲も名曲だと思うし、この先も多くの人にカバーされるようなタイムレスな曲として残っていくクオリティだと思います。先のリンクにもありますが、クリス・ハート自身も作品として世に送り出す時に、「デビュー時のテイク」がいいのか「脂ののった今のテイク」が良いのかを相談し「デビュー前のテイク」にしたと言う経緯がある曲です。

やはりこの曲は「歌のテクニック」で聴かせる曲なのではなく、その曲に対する情感をどれだけ表現する事に成功しているか?と言う観点でのテイクが優先される曲なんだなと思いました。そう言う意味で丸山純奈さんのこの番組のテイクというのは「その瞬間の鮮度」が見事に現れた貴重なテイクなんだと思います。

その後、丸山純奈さんは無事にプロデビュー出来たようです。また素晴らしい歌声が聴けるのを楽しみにしています。

P.S

 神奈川に住んでた時、ララポートが近所にあり。クリス・ハートが来るという事で、朝から並んで「無料ライブ」を見た日が懐かしいです。もう無料で見れないですよね。


いいなと思ったら応援しよう!

なーたん
気に入って頂けたら、サポートをお願いします。頂いたもので、記事のネタに投資し、更に記事が濃くなって行くように、努力していきたいと思います。

この記事が参加している募集