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Remember me / くるり

NHKの「ファミリーヒストリー」を時々見てます。有名人の先祖の代まで遡り、その人が生まれて来た背景を振り返る番組。当人も知らないエピソードも多数。その人が今、ここに生きている意味、生かされている意味、生まれて来たことへの感謝等、見ている人も一緒に「その人の家族の歴史」を振り返る番組です。

見てると最後はいつも見てるこっちも泣いちゃうんですが、素晴らしい番組だなと思ってます。自分もそうですが「今ここに生きているのはどういう歴史があったんだろうか?」「自分の父母の生い立ち、爺さん婆さんの出会いは?」等知らない事は多々有ります。この番組を見ながら、我が家の歴史について、何にも知らないなーっと自分を振り返ります。

番組の終了間際、番組を振り、主人公に映像を見た感想を問う場面。主人公が胸一杯になりながら、感想を語るシーンのBGMが「くるり」のこの曲です。

この番組のために書き下ろしたかどうかは分かりません。でも歌ってる内容は『老人が昔を振り返り、懐かしかった子供の頃の風景を思い出し、人生を達観する』って感じの内容だと思います。番組のコンセプトにあってるんだなと思います。

この曲が番組のそのシーンで使われる箇所は開始から3:33のあたりです。曲で言うと2コーラス目が終わって、Cメロと言われる「大サビ部分」です。
よく聞くと・・・ひょっとすると、歌詞のこの部分を伝えたくてBGMにしてるか?

すべては始まり 終わる頃には
気づいてよ 気づいたら
生まれた場所から 歩き出せ 歩き出せ

っと言う内容でした。
このサビが流れると、主人公の生い立ちと「死んでしまった祖先達の奮闘の人生の後に自分が生まれて来たんだ」と言う思いと「これは先祖からのメッセージなのか?」と言う歌詞が絶妙にマッチして、なんだか、生かされてる感謝で泣きたくなるのです。

この曲は毎回こんな感じで使われて、何年も番組でかかっています。

この番組が伝へたい「一貫したテーマ」なのかと思います。
このテーマが変わらない限り、この曲は流れ続けるんだと思います。

それだけ、この番組への思いが強いんだろうな。それを伝える為に存在するこの曲も凄いですが、毎回番組のラストのそのタイミングにこの曲のそのフレーズを毎回流すコンセプトを見つけた、番組構成を考えた方には頭が下がります。どれだけの強い思いで、この番組を作ってるのかと考えると、その情熱は図りしれないです。ずっと続けて欲しい番組です。これはお金払って見るべき番組だと思いました。

「くるり」の曲から大分、離れてしまいました。

「くるり」の曲について


「くるり」はそれまで、あまり聞いた事がなくて、バンドで「ばらの花」を相方が演りたいって言ったんで憶えましたと言う程度です。淡々としてるんだけど、風景が見える、じんわり来るいい曲だなーと思ったのが始まり。

あとはアルバムを1,2枚聴いた位です。「ワルツを踊れ」を聴いた時、ロックとクラッシックの融合と称して、クラッシック寄りなメロディ、コード展開を駆使して歌う「ブレーメン」「ジュビリー」を聴いた時も曲にも感動しましたが「ブレーメン」の歌詞を聴いたとき、この岸田さんの感性はすげーなって思いました。このほろ苦く、切ないシーンを上手に歌詞で表現する力は文学的です。やっぱ京都出身の感性はキメ細かい、ワビサビで出来てます。

私事ですが、前回のライブでは「ピアノとドラム」だけで「ブレーメン」をリアレンジして演りました。

そんなんで「Remember me」のあの歌詞も岸田さんじゃなきゃ書けない歌詞であり、ノスタルジーな雰囲気なんだろなと思う名曲の一つとして、ご紹介しました。



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なーたん
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