若者のすべて/Bank Band
原曲はフジファブリックの曲だと最近知りました。
2005年から始まったAP BANK FES。そこでは超有名なスタジオ・ミュージシャンから構成されるバンド「Bank Band」をバックに各アーティストが歌を披露して行く。Bank BandのボーカルはMr.Childrenの櫻井さん。Bank Bandにはオリジナル曲もあるが、基本は櫻井さんが中心になって日本のミュージシャンの隠れた名曲をピックアップ。そしてBank Bandによるアレンジが施されて、現代の曲として蘇り、改めてこの名曲は何なんだ?っという事に気づかされる。
2010年にリリースされたBank Bandとしての3枚目のアルバム「沿志奏逢3」にはあまり知られて来なかった名曲が何曲か含まれている。その中でも特に耳に残ったのは、青春の頃、夏の終わりの花火を想像させてくれるこの曲です。
一度、聞いたらその甘酸っぱくて切ない曲調に誰もが耳を奪われると思います。櫻井さんはこの曲以外にもBank Bandでのカバーを通じて、今では皆さんに認知され歌われるようになった曲には「糸/中島みゆき」「歌うたいのバラッド/斉藤和義」「僕らが旅に出た理由/小沢健二」などがあります。原曲よりもカバーの方が有名になった名曲は数知れず。ほんと桜井さんは日本の名曲をしっかり新旧聴き込んでるんだなと思います。
私の今のMY BOOMはこの「若者のすべて」です。ヘビロテです。
私はピアノもドラムもやるのですが、この曲をピアノで引き語ったり、曲に合わせてドラムを叩いたりとこの曲を隅々まで味わっています。
この曲はピアノ演奏する時にコードを見て行くと、とても単純なコードで複雑なコード進行はありません。AメロはC-Fの繰り返しの極々基本的になもので特別な事はしてません。
何がこの曲を素敵に聴かせているのか?
それはシンプルに美しい「メロディ」の当て方です。系統としてはスピッツと似たコードに対するメロディの当て方だと思います。ジャズの様な難しいコード進行の曲もありますが、普遍的で人々の心に届くのは「シンプルなコードと美しいメロディ」なんだと思いました。
自分もこの曲をこれだけ好きになれたように、櫻井さんもきっと多くの人にこの曲を聞いてほしいという思いから選曲されたんだと思います。
P.S
取り上げ損ねましたが櫻井さんはKANさんの曲が凄く好きなようでBank Bandでは2曲カバーしてます。どの曲かは3枚のアルバムから探して見てください。