・人間じゃなくて、アリ!!
この博士は、アリの社会にも人間社会にも、同じような問題があることを発見したという、日本が世界に誇れる、すごい博士。
日本各地、どこにでもいるアミメアリをつかって、実験や観察をつづけていらっしゃる。
アリの社会は、ハチと同じで、最初は女王が卵を産む。
周りの働き係が、女王をはじめ、卵や幼虫の世話、巣の衛生管理、運び込んだえさや、情報の管理なんかをしている。
ここまでは、既に解っていたことだった。
・アリの社会
アリは、巣の中のアリ全部が卵を産む。
そして、みんなが一緒になって、みんなで子供たちを育てる。
女王>ワーカーの階級差がないという!!
すごいね! アリ!!
ところが、その中に『働かない遺伝子』をもつニートアリが生まれる。
そのアリの遺伝子は引き継がれるようで、その子供も働かない。
働かないので、長生きして、卵をいっぱい産む。
でもその卵から孵化した子供も、やっぱり働かない・・・(゜_゜;)
一方で、働きアリは、ニートアリの分まで働くという。
ニートが働かない分を、しっかりまかなって世話をするという。
そして働き過ぎて、過労死してしまうものもいるのだとか・・・(゜_゜;)
・公共財ジレンマという問題
そこで、博士は実験してみた。
実験では、働きアリだけ、ニートアリだけ、を、それぞれ瓶に閉じ込めて、観察してみたのだ。
結果は、、、
働きアリの瓶は、いつまでもきれいな状態で保たれていた。
ニートアリの瓶は、やがて汚れて腐敗が進み、卵も成虫も死に絶えた。
働きアリの努力貢献に、ただ乗りするだけのニートアリが、過半数を超えると社会は維持できなくなり、やがてどちらもが死に絶える。
『公共財ジレンマ』という社会問題の典型的な姿が、そこにあった。
しかしこの観察が、人間社会における8050(はちまるごまる)問題を、解決できる!?
・・・かもしれない、研究に繋がっていくのだという!!(@_@) ワオ!
・アミメアリの歴史
アミメアリは、すでに1万年以上の時を生きてきたらしい。
ということは、働きアリとニートアリのバランスが、危ういながらも、絶妙なバランスで種の存在を保ってきたわけだ。
働きアリは、ニートアリを駆逐するのではなく、ちゃんと養うという。
そして、自分たちが働くことで、そのコミュニティの存続問題をクリアしようとするのだそうだ。
そのアリたちの許容のメカニズム、社会的・社会性の寛容さは、じつはまだ、謎だらけなのだとか。
もしこの辺が、解明できるときが来たなら・・・
人間社会にある8050問題をも、遺伝子工学的な観点から、何らかの変化を生み出して、解決に導ける!!
・・・ようになる・・・のかもしれない。
だとしたら、これは本当にすごいことやね。。。(・ω・)
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