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【エッセイ】寝るということ その3 - 寝付けないときにすること

今夜は中々寝付けそうにないというとき、隣りで寝ている旦那にしばらくの間手を繋いでもらっている。旦那の左手を私の左手で握っているから、手繋ぎというより握手に近いかもしれない。右手で握らない理由は、仰向けだと眠れないのと右手でスマホを持っているから。
スマホを見てると眠れないよ、と旦那。
そうだよね、と言いつつわたしはスマホを離さないけれど、手は握ったままでいてくれるから優しい。
1人のときは、旦那の手ではなく太陽を思い浮かべていた。家から出ると、大きな太陽が空に浮かび、暖かな光をめいっぱい発して草や人や建物や地面を照らしている。太陽は眩しくて直視できないが、その光を拾うように薄目で太陽を拝み、身体を温めてもらっている。わたしが今想像している景色はいつの太陽の記憶なんだろうかと考えはじめ、しばらくは眠れないのだが、ジンクスと思っているのかよくこの方法を使っていた。

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