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ジャニーズ/「考えるヒット」続編熱望

(敬称略)

だれか
「それってあなたの感想ですよね?」

わたし
「はい。そうです。(きっぱり)」

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もちろん世界的にみれば

「素人以下で
どうしょうもない歌や演奏が
商品化されて
あまつさえそれがヒットしてしまった。」
という例はたーくさんあるに違いない。

いわゆる「珍盤」「奇盤」の類も
山下達郎がラジオ番組で
何回も特集を組んでも紹介しきれないくらいある。

しかーし。

プロの作曲者が
ただでさえ狭い音域で苦労して作ったメロディを
ひとりでも満足になぞることができないばかりか

それを集団でユニゾン歌唱すると
本人たちが意図せずとも
妙ちくりんで
緊張感あるハーモニーを構築したりして。

リズムも理解しがたいズレを生じてることが多いし。

そんな代物が
手を変え品を変え
何十年にも渡って
一国の大衆音楽の売上げ上位を占め続けるとか。

それは単に
それを歌唱しているのが
可愛い男の子たちだから
それに女の子たちが夢中になつて
というだけでは
納得しがたいと思うのです。

(もちろんそれが主たる要因だとしても。)

そこには何か
音楽的に
隠された、仕掛けられた、仕組まれた
「からくり」があるのでは?

コカ・コーラの原材料に
麻薬物質が含まれているというのは
ヨタ話らしいけど
ジャニーズの楽曲には
聴く者の脳髄に
化学的影響を与える何らかの要素が
音楽的に
組み込まれているのではないだろうか。

わたしは
田原俊彦の「NINJIN娘」に
スロッビング・グリッスルのノイズより
狂気を感じる。

近藤真彦の歌唱は
ポップグループの
「Y」や「ハウ・マッチ・ロンガー」より
心の奥に突き刺さる。

オーバードーズしたシド・ヴィシャスの横で
唾と一緒に吐き出すジョニー・ロットンの
罵詈雑言よりも
ローラースケートでカメラ目線しながら
口パクする光GENJIの能天気で
意味不明な歌詞の方が鬼気迫る。

タモリ倶楽部で知った「シャッグス」は衝撃だったが
シブがき隊の歌唱を凌駕するものではないと
個人的には確信している。

残念ながら未視聴であるが
スマスマでTOTO本人を前にして
SMAPがユニゾンで歌う「アフリカ」の
原曲をとどめない破壊力は
スティーブ・ルカサーを驚愕させたという噂。

古いものばかりを例にとったけれど
この「伝統」は
今に至るまで
綿々と続いているものと思う。

単純に
「歌が下手」とか
「音痴」とかという
そんななまやさしいレベルの
はなしでないことは
お分かりいただけるのではないかと思う。

もちろん
歌手の評価は
いわゆる「歌唱力」によるものだけでないことは
言うまでもない。

「歌が上手い」だけで
魅力に乏しい歌手は
たくさんいるだろう。

ダンスによる表現力も
歌唱を上回って大きいのだろう。

それは承知のこと。

でも
ある特定の団体(事務所)に所属する
ひとかたまりの歌手たちが
ことごとく
アナーキーな歌唱を繰り返すという状況は
果たしてこの世界のどこかの国にも
類似のものがみつかるのだろうかと
訝る。

ジャニー喜多川が
米国のエンターテインメントを憧憬した結果が
これら諸々のジャニーズ楽曲だとしたならば
彼は「歌」「音楽」というものを
どのように捉えていたのか知りたい。

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近田春夫に切にお願いしたい。

是非
名著「考えるヒット」の続編で
ジャニーズ楽曲の謎ときを。

※完成したマスターの前で
祭壇に供物を捧げて
何やら呪文を唱える、というのが真相でも
わたしは驚きません。

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