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CAN/ダモ鈴木

(敬称略)

どこかのだれか
「それってあなたの感想ですよね?」

わたし
「はい、そうです(きっぱり)。」

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ダモ鈴木って
赤塚不二夫と
イメージがダブるんですよ。

特に
天才バカボンの後期。

見開きページいっぱいを使った
不条理でシュールな
少年誌にあるまじき展開とか。

だけど
全然「お芸術」ぶってないし
偉そうなところがない。

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ダモ鈴木を語るときに
「狂気」って言葉が
よく使われますが。

ちょっと違うかなぁと
思うのです。

ときどき
あるじゃないですか。

ノイズ系のミュージシャン(バンド)の
「ほら、わたし(たち)って
こんなにおかしいのよ。」みたいな演奏。

家に帰ると
カナッペつまんで
シャンパン飲んでそうなヤツらが
商売で「狂気」を装ってるようで。

見え見えで
シラケます。

ダモ鈴木の音楽は
そんな風に感じないのです。

個人的には
左とん平の
「東京っていい街だな」とかと
同じ空気を吸ってる気分です。

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クラウトロックなる言葉さえ
全然知らなかったわたしが
最初にそれらしいものに
ふれたのは
ボウイの「ベルリン三部作」でした。

(再発LPのライナーだったかな?
違うかな?
はっきりしません。)

「ロウ」より先に
「ヒーローズ」を聴きましたが
正直
「なんじゃこの暗い音は。」と
拒否反応が先に立ちました。

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次はクラフトワークです。

もちろん(?)YMOと
江口寿史の流れで。

「ライディーン」とか
「テクノポリス」とか
子供にもわかるようなものを
期待したわたしが
愚かでした。

はっきりしたメロディーがあっても
甲子園の入場曲には
できそうもない
不穏な感じがしました。

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きっとドイツにも
明快でたわいもないロックとか
無意味に前向きで応援歌みたいなポップスとかが
あるんでしょう。

みんなが
朝の通勤バスで
タンジェリンドリームとか
聴いてたりしたら
ちょっと怖いでしょ。

でも
「ドイツ(人)のロック」として
わたしの脳裏に刷り込まれてるのは
なぜか圧倒的に
「CAN(≒ダモ鈴木)」なのです。

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ドイツのごく一般の
(音楽マニアじゃない)ひとたちって
「クラウトロック」について
どう思うんでしょう?

「こんなのドイツの音楽(の主流)じゃないよ。」と
言うんじゃないですかね。

どこかの国の人が
日本で
そのへんのオバさんに
亜蘭知子とかのLP見せて
「これ日本の
シティポップの名盤だよね。」って聞いたら
どうなりますか。

「なんですかこれ。
こんなの知りませんよ。」

「聞いたことないなぁ。
これヒットしたんですか?」

まぁ
こんな感じでしょう。

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クラウトロックの巨星Canでの活躍でも知られるダモ鈴木(Damo Suzuki)が死去。Can作品のリリース元Spoon RecordsによるCanの公式SNSアカウントで発表されています。74歳でした。

以下、声明より

「昨日2024年2月9日(金)、素晴らしい友人であるダモ鈴木が亡くなりました。
彼の尽きることのない創造的なエネルギーは、Canだけでなく、全大陸にまたがるネットワーク・ツアーでも、世界中の多くの人々に感動を与えました。ダモの優しい魂と生意気な笑顔は永遠に惜しまれるでしょう。
彼はミヒャエル、ヤキ、ホルガーとともに素晴らしいジャムを披露するだろう!
彼の家族と子供たちにたくさんの愛を。
後日、葬儀の手配をお知らせします」




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