趣味のお話
以前、無趣味だった自分が
エンディングノートをきっかけに
バイクという趣味を手に入れた
お話をnoteに書き留めた。
今では「バイクが趣味です」と言うと、
「女の子なのにすごいねぇ」と
びっくりされることも多い。
でも、少々乱暴に言うと、
免許さえ取れれば女性だって乗れる。
何にもすごくない。
次いでよく聞かれるのは、
「なんでわざわざバイクなの?
車は乗らないの?」
ということだ。
私はバイクに乗る前は
ドライブが好きだった。
一泊分の着替えや寝袋を
常時積みっぱなしにしていて、
休みの日はよく遠出していた。
目的地を決めたら
多少遠くても車中で休憩しながらでも
絶対到着が目的になっていた。
目的地に着いたら
観光したり地元のグルメを堪能したり
めいっぱい遊んでから帰った。
でも、バイクに乗り始めてからは
無理しない
目的地には辿り着かなくてもいい
無事に家に帰る
ということに
重きを置くようになった。
バイク移動は
車のとき以上に神経を使うし、
風や気温の変化で
体力も容赦なく奪われていく。
疲れがたまってくると
運転の精度が悪くなりやすいし、
路面の状態や
その日の自分の気分の影響も受けやすい。
だから「無理をしない」は
本当に大事だと思っている。
それでもバイクに乗るのは、
バイクに乗っている時間が
楽しいからだ。
車の窓を開けて走るのとは違う
風との一体感を感じたとき、
実はバイクも
自分の身体の一部なんじゃないかという
錯覚すら覚える。
だから、
「なんで車じゃなくてバイクなのか」
という問いには、
「バイクは車の運転と比べて
目的もなく走ったとしても
乗っている時間そのものを
楽しめるのがいいところだよ。」
と、答えている。
「そうなんだねぇ。」
と興味を示してくれる人もいれば、
「うーん、乗り物は移動手段なのに
わざわざ目的もなく走らないなぁ。
目的があってもバイクみたいに
不便なもの選ばないかなぁ。」
と一刀両断されることもある。
たしかに、
夏暑くて冬寒くて
雨が降ったら全身ずぶ濡れ。
最大でも二人しか乗れないし、
移動手段として考えると
不便だと言われててしまえば
ぐうの音も出ない。
でも、多分だけど、
バイクに乗る楽しさって
ランニングみたいなものだと思う。
ランニングが好きな人は
走ること自体を楽しんでいる。
でも、走るのが苦手な私からしたら、
ランニングで得られる快感よりも
苦しい辛い疲れたが先に出てしまい、
心から楽しむのは難しい。
外の空気を吸いながら
リフレッシュしたいなら
ただの散歩でいいじゃない…
これがきっと、
移動したいなら
車でいいじゃない…
の気持ちなんだと思う。
そんなわけで、
私はこれからもバイクに乗ることを
楽しみ続けるし、
移動手段としては不便と言われたら
ランニングみたいなもんだよと
答えていくことだろう。
最近はカスタム欲も
うずうずしてきている。
お財布と相談しながら
バイクという趣味を極めていきたい。
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あなたの大切なものも
ぜひ教えてください。
この記事は「エッセイのまち」の
今月のテーマに沿って
書いております。
最後まで読んでくれて
ありがとうございます。
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