妖獣奇譚/忍者VSシャークを観に行った話
以下ネタバレを含みます。
この映画を一言で言ってしまえば
「大人なニチアサ」だ。
漁村で取れる不思議な真珠を目当てに、邪教集団が村を襲ってくる。村は用心棒を雇い襲撃を逃れようとする。しかし用心棒の男は実はニンジャでゴザッた。
いざ参る!
と、内容はバトルアクションと忍者に変身と本当にニチアサ。
ただしやたら首が飛んだり血が吹き出したりするので朝には放送できないニチアサ。
アクションは監督ーー!さすがぁーー!
といったところ。
ニンジャ同士の戦いはやはり厨ニ心を鷲掴みにされる。
印を結ぶとかね(最高)
手裏剣とかね(最高)
やたら回転する着地とかね(悶絶)
前半はヒロイン【沙代】の生い立ちと村八分のゴタゴタで間延びするかな?と思いきや、案外テンポよく話が進み、村長が用心棒を雇ったくせに最終的に村長が保身で沙代を邪教集団に差し出し、後半は主人公その1【小太郎】がやりすぎなぐらいにド派手忍術を食らわせる。
多分ヒロインにトドメ刺したのは小太郎だろうなってぐらいに敵味方関係なくド派手に爆散していくのが気持ちいい。
主人公1の小太郎の過去は悲しいもので、里の御屋形様から裏切りを受けた兄忍者が殺され、カッなった小太郎は御屋形様をズバーーーーン!ズザーーーン!とメッタ刺しにしてしまった。
…
え、御屋形様くそよわ…
(これに兄貴殺されてんの…?かなしくね?)
という感想が湧くと思うが横に置いといて。
御屋形様殺しと兄殺しの罪に問われた小太郎は刺客に追われることとなる。
追ってくる女忍者がしっかり小太郎LOVE!一緒になれないなら絶対殺すマン!のメンヘラで大変に良かった。
女忍者と使役ゾンビの百合チュッチュには癖が出てると思いましたね。
やり過ぎなぐらいの演技も嫌いじゃない。
そしてこの映画は主人公その2の信助(しんすけ)が大変に良いキャラクター。
ヒロインが好きすぎて初っ端から死体の山に気づかないくらい真っ直ぐな男。
本当にいいヤツなので死亡フラグが立ちまくるのだがこの映画の中で1番のタフガイなのでそこは心配しなくていい。
どれだけ殴られようとも刺されようとも噛まれようともどれだけ血を噴き出そうが死なない。
血だらけで海に入っても失血死せずヒロインを助けちゃうのがこの不死身の信助。
多分主人公よりも流血してる。
もしかしたらこいつがラスボスなのか…?という疑念が湧くぐらい信助は死なないので安心して最後まで観てほしい。
ヒロインが最後小太郎とくっつくのか、信助とくっつくのか乞うご期待。
タイトルにシャークとあるが鮫に期待はあまりしない方がいい。
鮫ちゃんは海でご飯とお散歩、慣れない砂地で少しお散歩。
ぐらいな感じだ。
鮫よりも邪教集団の活躍が9割。
どちらかというとニンジャVS邪教集団
最大の敵は人間の欲といったところ。
あまり期待せずに観に行ったおかげか、はたまた演技がしっかりしているおかげかアクションのおかげか…理由はわからないがB級映画として最高に楽しめた。
間延び感がないのは場面切り替えの上手さだろうか。最後までしっかり観て楽しむことができた。
途中途中ツッコミどころが満載だがそれもまた良い。
村長が爆死しなかったのだけが心残りだが、2に続くような終わり方だったのでまた期待はせずに待ち望んでみようと思う。
多分2のラスボスは信助。
おわり