見出し画像

⭐️腹八分目のススメ 目指せ、健康リッチ⭐️

初夏にかけて露出が増えることもありダイエットを意識する方も多いかと思います。
そうでなくても健康のためには腹八分目が大事と分かりつつも、実践が難しいと思われる人も多いかと思います。

私自身食欲が多い方で、欲のままに食べて良いと言われれば、鰻5匹、ケーキ5個は一気に食べられる自信があります。

しかし、腹八分目、の言葉通り、食事は多すぎるよりも少し足りない方がいいという事です。
体重、身長や運動量から必要栄養量が計算できますが、私の実感ですがそれよりも少ない方が遥かに健康にいいと考えます。

いくつか現場での経験を共有したいと思います。

私が往診をしていた時の事です。
認知症で寝たきりのおばあちゃんが食事が食べれなくなりましたが、
ご家族が胃瘻や経管栄養などを希望されず、点滴のみで生きられる範囲を寿命と考えたいとご希望されました。点滴1本では必要栄養量をはるかに下回っており、1週間程度で衰弱して亡くなる可能性があるとご家族にご説明しました。
その後、その患者様は食事や飲水はできない状態にも関わらず、2ー3年点滴1本で寝たきりで生きました。
これには医師も看護師も信じられないと驚きました。(これは少し極端な例ですね。)

また、ある療養病院で患者さん(植物状態や神経難病、脳卒中後などで寝たきりの患者様)の栄養管理をする際、必要栄養量よりはるかに少ないカロリーの栄養を投与している先生がおり、何故そうしているのか話を聞いた事があります。すると、そうした方が長生きするからだというお返事を頂きました。
栄養量が多くなると、それを代謝するために体のエネルギーを使い、心臓に負担がかかり、それが長期に渡ると心不全になってしまうというのです。

私達の食生活は育った環境の影響を強く受けています。
例えば家族で美味しいものや甘いものを食べて幸せを感じた経験の蓄積が有ればある程、食べる事はいい事だ、と頭にインプットされ、食べることで胃が大きく成長させ、胃が大きくなれば食欲も多くなってしまうのです。

ダイエット中に悩ましい食欲は育てた欲望であり、胃が小さくなるまで我慢するしかないのです。

いわゆるダイエット注射はお勧めできません。
食生活を変えるために、医師が協力できることとして催眠術があると思います。
患者さんに、正しい食生活を催眠術をかけながら指導するのです。
その様な工夫をしなければならない程、一度身に着いた食生活の歪みを変えるのは難いです。

毎日少しずつ腹八分目を実践して行きたいものですね。


※ご参考まで 平穏死の勧め
人は「食べないから死ぬ」のではなく、「死ぬのだからもう食べない」のだ

https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/thanatology/003/

※写真は学生時代に友人が教えてくれた田舎料理です。
新玉ねぎをショウガと鰹節をまぶして炒め、油揚げに包んで焼いたものです。
動脈硬化予防によいです。



いいなと思ったら応援しよう!