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【読書記録】継続する技術 戸田大介

甘いよ、高橋くん。正解は93・9%。ランニングを始めた人のうち、約94%の人は30日以内に挫折してしまっているんだ

継続する技術 戸田大介 p44, l1~2

漠然と思っていることがあった。人生を豊かにするには努力が必要だが、その努力するためには習慣化が一番楽な方法だと。

そうして、数年前にたどり着いたのが、著者である戸田大介さんが作った「継続」というアプリである。習慣化したい目標を設定し、その継続日数やリマインダーをしてくれるなどの習慣化支援アプリだ。しかし、私はそれでも続かなかった。

数年後そうこうしているうちに大学院にいたのだが、見る専のtwitterアカウントにDMが届いていた。めずらしい。いいねを送るだけのアカウントなのに、スパムメールかと。

違った。

本稿で紹介する「継続する技術」の著者である戸田大介さんからのDMだった。確かにフォローしていたが…何かやらかしたか? とちょっと不安になったが、本を発売しました! という販促dmだった。

ここで、思い出したかのように、「そういえば、継続って大事…」と私の何かが再燃した(チョロい)。


本のサブタイトル(?) にあるように習慣化支援スマホアプリのデータから、本当に習慣化するための情報がこの本には書かれている。この本はビジネス書であり、心理学やら人間行動学やらの学術的な内容を求めるのはお門違いである。データから、どういう対策が打てるのか、どういう傾向がある人が継続の成功しやすいかが簡潔にまとめられている。

そのため、この本を買って行動するまでがセットである。もっと学術的な話を求めるのであれば他の文献を参考した方が良い。

全部読んでみて抱いた印象は、続けるという効果の絶大さである。続ければ勝ちということだ。いかに続けられるかに掛かっている。

この本では習慣三代原則が挙げられている。

  • すごく目標を下げる

  • 動ける時に思い出す

  • 例外を設けない

たったこの三つである。

この三つから上記の印象が出てくるのは必然だった。行動するハードルをいかに下げれるか、行動しやすいタイミングを見つけて脳に意識させるかが具体例とともに会話形式で語られる

この本で語られていることに目新しさを覚えず、当たり前だろって読んだ後に思う人もいるだろう。しかし、個人的にはこんなにハードル下げていいんだと驚いた。

無意識のうちに高い目標を掲げなければいけないと思い込んで、勝手にモチベを自分で下げて、挫折していただけなのかもしれないと思わせてくれた。

本書には詳しくは書かれていないが、好きになることによりもっと強固な習慣を作ることができるのかもしれない。鶏が先か卵が先かみたいな問答になりそうだが、続けてくうちに好きになることでもっと効果的になりそうである。好きになるような工夫を考えてみても良いかもしれない。

この辺りの先行研究は存在しそうである。

よーし。最低でも英語の単語帳を開くだけの習慣でも作ってみようか。やってやろう。




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