2024.10.01縞模様のパジャマの少年[映画感想]
Netflixに、縞模様のパジャマの少年が出てきたという情報をTwitterで見つけ、爆速でNetflixを再契約した。
映画の存在を知って何年経ったか分からないが、ずっと観たかった映画だから凄く嬉しかった。そのため嬉嬉として映画を観、とても満足した。他の感想には「胸糞悪い」「二度目は見れない」などと書かれているのをよく見かけるが、私はそこまで胸糞悪いとは思わなかった。残酷ではあったけど、異端の鳥や関心領域の方がもう一度見ろと言われたらしんどいものがある。ラストに関しては、ただ、運がなかったねというだけだった。
しかし、お話の構成はとても面白く、ずっと見ていられた。
ラストのあの展開になるまで落ちが分からなくて、楽しかった。正直、不謹慎ではあるものの、ラストのあの勢いよく落ちに向かっていく描写はとても良かったと思う。自分が残酷なものやゴアが大好きだから、この作品はとても面白く満足している。少年たちの純粋で無垢な会話と、それゆえの残酷さや周りの大人たちの非情さが際立っていてとても良かった。
親と、こんな会話をしたことがある。「例えばその子が、ひとつの物事しかできないとして、子供はちゃんと説明したら「その子はそうなんだね」と純粋にありのままを受け止められる。大人の方が知識は付いているが、同時に偏見も着いてくることがある」
まさにこの映画にもそれが現れていると思った。主人公はシュムールのことを「悪いことをしたか否か」で判断していた。主人公の姉も最初は色んな肌の人形を持っていたのに、家庭教師が来てから偏見を持つようになってしまった。この映画はただの反戦映画ではなく、「自分の目で純粋に物事を判断するべきだ」ということを言っているようにも思えた。