消えてゆく文化(書店というコミュニティ)

■きっかけの記事

〇ベゾスも無念? アマゾン「ブックス」など実店舗を一斉に閉店へ
2022.3.25

こうしたアマゾンのリアル店舗では、導入しているITに目が奪われがちですが、その先陣を切ったアマゾン・ブックスが、実は書店としても、多くの革新性を備えていたことは、あまり知られていません。店舗面積が100~200坪と小さいだけでなく、多くの点で他の書店と異なっていたのです。例えば当初は全ての書籍が、客から表紙が見えるよう、「面陳(面陳列)」「面展(面展示)」されていました。

・・・

レジを通さずに本や雑誌を購入したり、スタバのコーヒーが飲めたりしますし、キンドルによる電子書籍の「立ち読みし放題」なんてサービスがあったら、楽しいですよね。きっと、ページターナーに指定された本を読みだしたら、もう「帰れま10」!。読書好きにとっては実に幸せな「サードプレイス」になりそうですが……。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00381/032300009/ より引用

■たんなる一店舗としてでは価値は見つからない

しばらく前から、書店とカフェが併設されている店舗を見かけることがある。書店で買った本をコーヒーを飲みながら楽しむ。あるいは、書店のおすすめの話題の本を展示し自由の読書の時間をお茶を飲みながら楽しむ。

体験型書店としてのコンセプトをベースに、レジャーや趣味の時間、カルチャーなどの体験などをあわせてコラボするという戦略があるそうだ。

街の本屋を眺めていると、単に「本を売る」、言い換えると「売りたい本を並べる」という活動から抜け出せないところが多い。そんな本屋は少なくなるかもしれないが、人々の文化にかかわるというコンセプトで活動すれば活路を見いだせるかもしれない。

ママさんの集まれる場所の提供、保育所、子育ての本や絵本を扱う書店が一カ所に集まり活動している例を知っている。

アマゾンのリアル店舗が何を目指し、何が撤退の理由なのかをしっかり考える必要がある。
意外と、もうからないは理由ではないのかもしれない。

<閑話休題>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?