チャンスはいつだってそばにある(ビジネスモデルの短命化は必然である)
■企業に寿命があるのか
資金繰りが悪化して倒産をすることはあり得る。また、市場の変化について行けずに撤退する企業も多くある。こうしたことを表現する言葉に「会社の寿命30年説」がある。ただし、これは「企業が成長段階から成熟、そして衰退期を迎えるライフサイクルは、何もせずに放っておく限り30年程度に過ぎない」(日本電気会長・故小林宏治氏)と言う解釈がわかりやすい。
https://project.nikkeibp.co.jp/decom/atcl/052600015/083000004/ 抜粋
余程の幸運でも無い限り、同じ製品を全く変えずに同じ市場で生き残るというのは難しいだろう。確かにニッチな市場で生き残る商品もあるが、稀なケースとして考えた方が良い。
同じ製品であっても、マイナーチェンジをしたり、特に食品などは味の工夫などをしながら生き残ることが多いと思う。
■諸行無常の響きあり
「ナタデココ」や「タピオカ」などは雨後の竹の子のように専門ショップができたがあっという間になくなった。同じように「メロンパン」なども脚光を浴びたがすぐに専門店はなくなった。正確には「チェーン店」が旨く行かなかったのだと思う。
こうした、一過性のものは、本当に市場に根付くのかを見極めることは難しい。
詳しいことはここでは延べないが、パンなどに適した国内の小麦粉の作付面積は増えており、小麦粉の質を担保したパンが少なからずブームになっていると思っている。
その中で、生食パンという分野で脚光を浴びたブランドに「乃が美」がある。ただし、その製法は伝統的なパンの作り方ではなく、バターと砂糖を大量に使うもので、焼きたてでないとおいしくない。そのため、類似にパン屋は閉店に追い込まれているのだが、本家本元も縮小を余儀なくさせられているようだ。
「乃が美」8店舗を“閉店”、加盟店がパン屋をオープン
継続が困難
2022年07月10日
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2207/10/news049.html
顧客のニーズに合わせて工夫をすることで存続するのであれば、常に個客を見て返信をしてゆくことは宿命なのだと思う。
■GAFAと言えども万全ではない
一世を風靡したコンテンツも永遠を約束されているわけではない。
○米ツイッター、2年連続赤字 世界利用者は13%増の2.2億人
2022年2月11日
https://www.asahi.com/articles/ASQ2C3W0NQ2CUHBI002.html
変化に対応するために常に自己投資が必要であり、それが収益を圧迫してゆく。
こうしたことは旨く行けば強みになるし、滞れば弱みになる。イーロン・マスクにつけ込まれたのもそういうことだろう。
○レイオフで手打ちを図るも、マスク氏から見捨てられたツイッター
2022/07/12
https://maonline.jp/articles/layoff_started_on_twitter220708
○イーロン・マスク「Twitter買収撤回」のヤバすぎる裏事情
2022/07/14
https://www.appbank.net/2022/07/14/technology/2263050.php
盤石でないビジネスモデルなどなく、マネーゲームの舞台に容易になり得ることを示す記事だろう。可能性として言えばGAFAと言えども例外ではない。
○Amazon決算は増収減益 数年ぶりの赤字に
2022年04月29日
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2204/29/news049.html
■変化の速さはビジネスチャンスを生み出す
はじめてGoogleを知ったのは、20年ほど前だったろうか。まだ検索と言えば辞書型が優勢だった時代だ。本格的にインターネットが身の回りで使われ始めたのも同じ時期だ。クラウド型サービスがはじまったのは10年前。Zoomなどで当たり前にWeb会議が使われ始めたのはここ1,2年だろう。
我々の環境は、驚くほどの速さで変わってゆく。かつてビジネスを始めるためには、周到なビジネスプランを立て、資金を集め、サプライチェーンを確立して、設備を整えてと言った周到な計画が必要だった。今はそんなことは考えなくても良い。徒手空拳でいいといっているのではない。通信技術を使えるようになった今の環境下では、全てのリソースが手元にある必要は無い。アウトソースが容易にできる。資金であってもクラウドファンディングがある。
思いついたらビジネスに踏み出せる。面白いこと、やりたいことがあればまずはやってみよう。旨く行くかは誰も分からない。長続きするかなもそうだ。永遠は無いと思って動けば良い。
閑話休題
<参考にした記事>
「乃が美」8店舗を“閉店”、加盟店がパン屋をオープン
継続が困難
2022年07月10日
高級「生」食パン専門店「乃が美」の加盟店(8店舗)を運営してきたMTK(東京都渋谷区)は、事業の継続が難しいと判断し、6月30日に5店舗を閉店、7月10日に残りの3店舗を閉店したことを明らかにした。
「焼きたてを望むお客さまの声は少なくありません。ですが、焼きあがるタイミング、毎日の生産量、従業員の労働環境改善などのさまざまな要因から、必ずしも焼きたてをお約束することはできません。それでも少しでも長く焼きたてのおいしさをお届けしたいという想いから、『パンおいしいまま』というパン専用鮮度保持袋を『白食ぱん』『山食ぱん』には使用している」(同社)とのこと。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2207/10/news049.html
○米ツイッター、2年連続赤字 世界利用者は13%増の2.2億人
2022年2月11日
21年通年の売上高は、前年比37%増の51億ドル(約5900億円)、純損失は2・2億ドル(前年は11億ドルの赤字)。昨年10~12月期は売り上げが前年同期比で2割増えたものの、人件費や研究開発費などがかさみ、純利益は2割近く減った。
https://www.asahi.com/articles/ASQ2C3W0NQ2CUHBI002.html
○Amazon決算は増収減益 数年ぶりの赤字に
2022年04月29日
売上高の伸びはここ数四半期2桁台だったが、前四半期から1桁に鈍化した(前四半期は9%)。第2四半期の売上予測は1160億ドル~1210億ドルとしており、これは前年同期比3~7%とさらに鈍化することになる。Amazonは7月にプライムデーを開催する予定で、この売上高予想にはプライムデーも含んでいる。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2204/29/news049.html
○レイオフで手打ちを図るも、マスク氏から見捨てられたツイッター
2022/07/12
ツイッターは2021年12月期決算で2年連続の最終赤字になるなど業績が低迷しているのに加え、実働していない「幽霊アカウント」問題でイーロン・マスク米テスラ最高経営責任者(CEO)との買収交渉がこじれている。こうした問題の打開策としてレイオフに踏み切ったようだ。
https://maonline.jp/articles/layoff_started_on_twitter220708
○イーロン・マスク「Twitter買収撤回」のヤバすぎる裏事情
2022/07/14
4月上旬、イーロン・マスクは「Twitter」の株式を9.2%取得したと発表。そして、マスクはTwitterを440億ドル(約5.6兆円)で買収すると発表し、世間を驚かせました。
しかし結局、マスクはこの買収を撤回しています。結局のところ、彼の目的は何だったのでしょうか?
彼はここまで準備を勧めたのにも関わらず、Twitter買収を取りやめたのです。これは表向きは「ボットアカウントの数が分からなかった」ことが理由となっていますが、イーロン・マスクが単にテスラ株を売りたかったのではないか、という疑念も浮上しています。
https://www.appbank.net/2022/07/14/technology/2263050.php
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?