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「癒しのお隣さんには秘密がある」極端な愛情の行く末

感想3️⃣9️⃣本目

最終回まで見終えたので、私なりに感じたことを書きます。
※感想部分に一部ネタバレを含む場合がございます


~あらすじ~

保険会社に勤める蓬田藤子は、毎日忙しい日々を送っていた。
”優しさ”という武器を使いながら働いているうちに上司から仕事を押し付けれられることが増え、正直キャパオーバーだった。
しかし彼女は貧乏な家で育ったことから希望する大学に進学することができず、そのことがきっかけで”学歴コンプレックス”を持っていた。
それゆえ「この会社を辞めたら次はない。」という焦りからがむしゃらに与えられた仕事をこなしていくしかなかった。
そんなある日、藤子のアパートの隣の部屋に仁科蒼真というイケメンが引っ越してくる。
疲れて帰る藤子にとって蒼真の顔を見ることが藤子にとっての癒しであった。
ベランダでビールを飲んだことをきっかけに二人の仲は近づいていた。
聞くところによると蒼真は有名企業の御曹司だという。
もしかしてこんなイケメンとなにかある…?
と淡い期待をもつ藤子とは裏腹に仁科には絶対にバレてはいけない秘密を持っていて…

~キャスト~

・蓬田藤子…田辺桃子
・仁科蒼真…小関裕太
・坂本省吾…武田航平
・田辺真奈美…矢吹奈子
・柏木隆…前田公輝
・上村浩平…森永悠希
・蓬田利宗…奥智哉
・蓬田満男…小木博明(おぎやはぎ)
・蓬田豊子…虻川美穂子(北陽)

~スタッフ~

・原作…嶋伏ろう、梅澤夏子
・脚本…遠山絵梨香
・演出…中前勇児、古厩智之、小川直哉
・音楽…久保暖、Rache! Abstract
・エンディング…BiTE A SHOCK「Patient‼」
・チーフプロデューサー…藤澤季世子
・プロデューサー…桑原丈弥、中沢晋、剱持学人
・制作プロデューサー…佐藤貴博

~放送~

・放送局…日本テレビ
・放送期間…2023年7月8日~9月30日
・放送時間…毎週金曜深夜0時30分-0時59分
・放送枠…金曜ドラマDEEP
・話数…13

~感想~

どこからがストーカーでどこからが追っかけなのか。
実際のストーカーというのは仁科さんのように自分がストーキングしているという認識がない方がほとんどのように思います。
自分は「付けているのではない」「見守っているのだ」
そう捉えているから、悪いことだと思っていないからこそ「ストーカー」という存在が今もなお消えていません。
そういった意味では思わず”ゾッと”してしまうようなそんな作品でした。

一番怖いのは本人に「ストーカー」という認識が欠如していたこと。
私自身ストーキングという経験がないので(あったらダメ)仁科さんの気持ちがさっぱり理解できませんでした。
”好きだから守りたい”
そう思うことは全員共通だと思います。
守り方はたくさんあります。
その守り方を一つ間違えたらそれは”悪”になってしまいます。
「守りたい」ってこちら側の一方的な感情なのではないでしょうか。
相手は「守られたい」って思っているのかな?
相手の気持ちをよく考えて行動できる大人になりたいと強く感じました。

私も過去にストーカー被害まではいかないけど少し似たような経験をしたことがあります。
数年前の当時の職場での出来事でした。
当時の私はまだ若かったこともあり、うまく息ができていたかも今となってはわかりません。
1人でいても家族といても友人といても誰かに見られているようなそんな気持ちでうまく食事もできていませんでした。
周りをキョロキョロしてしまい、似たような人がいただけでひどく怯えていました。
見守られていることは幸せなことかもしれません。
ただそれは”全員”ではないということを忘れてはいけません。
家族や友人、恋人に見守られていることと他人に見守られていることは「=」ではありません。
その人が「怖い」と感じた時点でそれは守るということではないから。
守れていないから。
その人のことを本当に考えているならその人が嫌がるような、恐怖を感じるということから遠ざけるのが”守る”ということなのではないでしょうか。

私にも守りたい人、好きな人がいます。
しかしその人のすべてを知りたいかと問われたら答えはYESではないと思います。
世の中には”知らなくていいこと”であふれています。
同じように私にも”知られたくないこと”もあります。
その知られたくないことを知らないフリをするのが大人になるということの一つではないでしょうか。

”愛嬌”
持ち合わせていないと「愛嬌がない」
と言われ
持ち合わせていると「思わせぶり」
と言われてしまう。
こんな矛盾があってたまるかとやるせない気持ちになってしまいますが、受け取り方によっては勘違いを引き起こしかねないというのも事実なのです。
藤子も同様でした。
”愛嬌”のせいで怖い思いをしてしまった。
ただ藤子に頼れる味方がいてよかったと思うばかりです。
警察に相談するほどではないけどストーカー被害で悩んでいる方はこちらの番号までご相談ください。(回し者ではありません笑)警察本部の相談窓口に繋がるそうです。
「#9110」(いたずら電話はしないように!)
自分一人で解決できることももちろんあります。
ただもっと人を頼ってください。
人の力を借りるということは悪いことではありません。
誰かに話すことで気持ちが楽になることもあると思います。
世の中にはあなたを助けたいと思い、動いてくれる大人がいます。
何事も一人で抱え込むことがないように。
誰かが一人で悩むことがないように、そんなことを願っています。
味方は必ずいます。

人間いつなにがどうなるかなんてわかりません。
私もいつか誰かストーカーしてしまいたくなるような人に出会うことになるかもしれません。
それでも人生というのは誰かのためにあるものではなく、自分自身のためにあるものです。
人に左右されている時間などないはずです。
自分の意思=相手の幸せ
にはならないから。
相手にも相手の幸せがあるからこそ”理性”を保てる人間でいたいです。
そんなことに気付かされるような作品でした。

一話から最終話まで個人的にすごく楽しみながら見ることができました。
次が気になる…いつバレてしまうの…というヒヤヒヤした作品が好きな方にはおすすめです。
スリリングな作品なので30分で私にはちょうどよかったです(笑)
ストーカーが迎える結末が気になる方はぜひ見てみてくださいね👀

どなたかの目にこのnoteがとまりますように。
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