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「18/40~ふたりなら夢も恋も~」家族より友達より恋人よりそばにいた

感想1️⃣6️⃣本目

「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(U-NEXT視聴)

最終回まで見終えたので、私なりに感じたことを書きます。
※感想部分に一部ネタバレを含む場合がございます。


~あらすじ~

幼いころに母親を亡くし、父親と二人きりで生きてきた仲川有栖。
亡き母の影響で「キュレーター」という職業に就くため努力をしてきた。
夢を叶えるため努力を惜しまない有栖は念願かなって推薦で美術大学への入学を決める。
希望に満ちた春、キラキラした彼女のところに思いがけない妊娠が発覚する。
期待に胸を弾ませていたが、一気に人生のどん底に落ちる仲川有栖18歳。

一方アート系の会社でバリバリ働くキャリアウーマンの成瀬瞳子。
40歳になるまで仕事を一番とし、毎日働いてきた彼女は恋愛とは無縁の人生を送っていた。
子供は欲しい。結婚もしたい。親の期待にも応えたい。
しかしその前に相手を見つけないとと焦る成瀬瞳子40歳。

子供の父親にあたる彼氏には逃げられ、親にも伝えられず日々変化していく自分の体に不安と焦りを感じている有栖はある帰り道、お腹が痛くなりたまたま通りすがった瞳子に付き添われ婦人科を受診する。
「産む、産まないを決められるのはあなただけ」と主治医の薫に言われるが荷が重すぎる決断を迫られる有栖。
偶然点滴室で再会する有栖と瞳子。
年齢は違くてもお互いの悩みを打ち明け、共に涙を流す二人。
恋人でも家族でも友達でもない。
歳だって離れている二人がぶつかりながらも前を向いて一緒に生きていく物語。

~キャスト~

・仲川有栖…福原遥
・成瀬瞳子…深田恭子
・黒澤祐馬…鈴鹿央士
・加瀬息吹…上杉柊平
・仲川市郎…安田顕
・成瀬貴美子…片平なぎさ
・柴崎薫…松本若菜
・麻生康介…八木勇征(FANTASTICS)
・黒澤祐一…高嶋政宏
・光峯綾香…嵐莉菜
・西村世奈…出口夏希
・根本留依…長澤樹

~スタッフ~

・脚本…龍居由佳里、木村涼子
・演出…福田亮介、松木彩、宮﨑萌加、韓哲
・監修…塚田萌菜美(アート)、新藤真知(パウル・クレー)、喜多崎親(美術史)、野間桃(医療)、SYOGO CHILLL(ダンス)
・エンディング…Ado「向日葵」
・プロデューサー…韓哲、荒木沙耶、内川祐紀

~放送~

・放送局…TBS
・放送期間…2023年7月11日~9月12日
・放送時間…毎週火曜22時-22時57分
・放送枠…火曜ドラマ
・話数…10

~感想~

皆さんはキュレーターという職業を知っていますか?
恥ずかしながら私は、今までの人生で存じ上げておりませんでした。
アートというものは私自身、これまでの人生あまり触れてきたわけではありませんでしたが、アートの保存、研究、展示、管理までを行い、人々の「感動」という感覚を刺激する素敵な職業だと初めてこの作品で学びました。

放送中、すごく意見が分かれているようなイメージでしたが個人的にはすごく好きな作品でした。
確かになぜ瞳子が赤の他人の有栖の面倒を見ることになるのか…ただレディースクリニックで出会っただけなのに…
それを考え始めるとその後の展開に気持ちが入らないこと、よくわかります。
ただ私にとってはすごく素敵な作品に出会えた気持ちです。
他人同士でも大切な存在であることには変わりはないです。
そんなことを言い始めたら家族だって最初は他人同士ですよね。他人から恋人に(パートナー)になり家族になっていく。
それと同じように感じます。


書きたいことがたくさんあってなにから書けばいいか悩みます。
早くにして母になった有栖。
「妊娠するということ」
人によって思う感情は違うと思います。
子供を望む人にとっては言葉にならない感情
しかし18歳の大学生の女の子にとってはとても重いことなのです。
「避妊をしっかりしていれば」ごもっともだと思います。
できちゃった婚や授かり婚などいろんな呼び方がありますが、どんな呼び方であっても産まれてくる子供や周りの人間が幸せであればそれでいいんです。
有栖の場合は父親のほかに瞳子や祐馬、友達が温かく海(子供)の誕生を喜んでくれて心から幸せを願ってくれる。それってすごくありがたいことだと思います。
小さい体でたくさんの人を幸せにできる赤ちゃんの存在って偉大です。

子供を産むことだけが幸せでもなく、子供を産むことって通過点だと思っています。
母親だって女だし夢くらい見るよね。
「母親だから」とか関係なく一人の人間として目標や夢があるのが当たり前で、有栖のように欲しいものは欲しいといえる。そのために努力ができるのって実はとってもすごいことだと感じました。

毎話感情移入して泣いてしまったのは私だけかな?
なんと言っても父親役の安田顕様の演技がしびれてしまいました。
私はまだ子供を授かったことも産んだこともないけど、自分が有栖の立場だったらと考えると涙が出そうになります。
逃げた彼氏への腹立たしさ、憎しみ
自分へ相談してくれなかった悲しさ
有栖だってまだ子供なのに親になるという不安
初孫ができる嬉しさ
全部の感情が演技から溢れていて役者が天職なんだろうな~ってしみじみ感じました。

瞳子の寛大な優しさも祐馬の大きな愛情も加瀬さんの不器用なところも貴美子の親心も康介の弱さも薫の強さも溢れて止まらない作品でした。
自分が持ち合わせていないときは周りを頼ればいいんです。
すべてのことを自分たった一人で背負うなんてそもそも無理なんだから。
そういうことに気付き始めるなんて自分も成長したな~って感じました(笑)

そして私がなにより推したいのは主題歌です。
Adoさんの「向日葵」
とっても素敵な歌詞なんです。
全人類が今すぐにでも聴いてほしい一曲です。
「向日葵のように咲いて天を仰いで笑ってただ真っ直ぐなあなたのようになりたい」
「下を向くような日は星を見上げて泣いて強くなれない私のまま愛して」
泣かないでと言わないで泣いてもいい。上を向いて泣こうと前向きな気持ちにさせてくれる曲です。
自分のままでいいんだと、自分のありままを愛してほしいと有栖と瞳子の関係を素直に歌にしていてドラマを見終わった今でも聞いてしまっています(笑)
向日葵って太陽に向かって咲く花。
下を向く日があっても日が差したらまた上を向こうと大切な人に伝えられるような人間になりたいです。

熱く語りすぎてしまいました(苦笑)

個人的にまた見返したい作品の一つになりました。
大切な人の存在に改めて気づかせてくれる、前を向いて歩いて行こうと思わせてくれるそんな作品です。
仕事と恋の狭間で悩んでいる方、若くして母になって悩んでいる方、子供が欲しくて悩んでる方、キュレーターを目指してる方にはぴったりです!
有栖と瞳子が迎える結末が気になる方はぜひ見てみてくださいね👀

どなたかの目にこのnoteがとまりますように。
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