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精神科病院入院日記(閉鎖病棟)30日目

2020年9月23日水曜日

この日の様子

中途覚醒
この日は9時から看護学生の現場実習がありました。
こんな汚い病院の見学なんてかわいそうだなと思いました。
スタッフから忌憚のない意見を言っていいと言われたので、病院の不満など結構話しました。
3人の看護学生の担当に選ばれたのは私と友人と、同室の子でしたが、比較的「人との会話が出来る」という基準があるんだと思います。
家族が看護師だったから看護師を目指すとか、介護で出来る事が少ないので看護師の資格を目指す、というような人がいました。残りの一人はなんとなくだったかな。
作業療法も看護学生の実習が入りました。
私はどうかこの病院の酷いところを外に伝えて欲しいと言いましたが、看護学生にとって、東3棟は綺麗だと言うのです。患者の糞尿が落ちているここがどうして…と思いましたが、建物の内装自体は、あとで分かったことですが、西3、開放と比べてとても綺麗です。
あとごちゃごちゃしている現場もあるそうです。

昼食のあとに看護学生は帰り、話し相手がいなくなるとまた暇が訪れます。
そしてEHRさんが転棟となりました。EHRさんも大体東3棟での生活が30日ほどでした。たぶんこの東3棟は「急性病棟」になるんだと思います。
症状が落ち着いたら「慢性病棟」=西3棟の閉鎖に送られるのだと思います。

少し熱っぽかったので検温しましたが36.3℃。平熱で問題なし。
病気かも知れないっていう感覚が敏感でした。

9月23日その1

入院中の後悔

朝、ご飯を食べながら、テレビを観ていたら
京都アニメーションの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の新作が今日公開されるというニュースをやっていました。
「ああそうか、自分はこれも見に行けないんだ」と落ち込みます。

薬の変更を頼んでも、病棟にいるとあまり変えてくれません。
埼玉県のKG病院では、夕方から新しいルーティーンに変わると聞きました。
開放行って実感しますが、薬はその日の夕方に1日分渡されます。だから夕食後、寝る前、朝食後、昼食後という順序になります。

担当看護師が言っていましたがこのコロナ禍で事前の告知と他棟見学は稀なのだそうです。コロナ禍とかそんなこと言われても、この時はコロナに関してあまり深刻に捉えていなかったので「当たり前のことをなぜ恩着せがましく言うんだ」と思いました。

看護師との付き合い方も教わります。
大体看護師は忙しいから、「部屋担当」の職員に「何々さんにこれを伝えて欲しい」というルールを覚えさせられます。

病院は、特にたぶん精神科病院は、独自のルールがあります。
それに従わないと、何も分からない初日から看護師・職員の無礼を知る羽目になります。

私が開放病棟ではなく、西3棟へ移動するというのは、月曜日(一昨日)伝えられていたようです。
自分への問診は入院して1回しかないのに親と話しているほうが長いのでは、と思ったものです。

9月23日その2

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