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精神科病院入院日記(閉鎖病棟)38日目

2020年10月1日 木曜日

一日のようす

この日は中途覚醒は1回で済んでいます。

7時30分から朝食。朝食は遅く食べても15分で済んでしまいます。
西3棟ではホールで一同介して食べる形ではなく、部屋の前に配膳が運ばれてきてその部屋のテーブルの上に置いて食べます。食器の片づけも患者各自でやります。
その後2種2錠の薬。

9時に検温。
10時は同部屋のおじいさんが自主的に部屋掃除していました。
これも東3棟とは違い、患者主体でやるべき仕事が増えてくるようです

10時20分からのOTでは、「おやつ会」で、アイスコーヒーゼリーが配られました。直ぐ食べ終わってしまう量でしたがこういう作業療法のサービスはそこそこ満足したのはこういうのが結構多いからでした。

11時30分に昼食。その後2種2錠の薬を服用。
午後は、午前に作業療法が終わったので夕食まで暇ですが、
この日は月初めの採血がありました。

17時30分に夕食。

この日の気づき

人の振りみて我が振り直せ」と記されています。
病院にほぼ99%の患者が強制的に入院したことにより、患者は不満が溜まっているものですが、いつまでもそのままでは退院が遅れます。
だから他の患者の、病院やナース・職員への愚痴を述べても仕方ないのです。そういう他患者の様子を見て「自分はそうしないよう努めよう」と思うようになってきます。
私が西3棟で見たのは、
・入院に関してずっと不満を述べている方「前にナースはこれで再入院は無いといっていたのに今こうして入院しているのはおかしい」といつも呟いている方や、
・病棟ルールを破りお菓子を分け与えている方・交換している方。
(これは他の入院経験者の方の体験を読むとどこでもあるそうで)
・怒りっぽい方など。

特に、怒りっぽい方は入院は非常に長引く傾向にあると思います。
たぶん川口病院はそういう患者を多く受け入れる方針もあると思います。
「他人の言動にいちいち突っかからない」ことが大切だということを徹底させるのが治療という訳です。

例えば、患者が急に怒ってきても「統合失調症」の幻聴のせいだからと理解することなどが求められます。そのほか、理不尽なことも、それは病気のせいであって本人のせいではないので我慢したり静観する姿勢が求められます。
ただ、この日転棟してきた東3棟で仲良くなったKBT君も言っていたことですが、「病人に対しての対応力が付くだけ」というのはあまり外してはいないでしょう。病院の外に出れば「病気を理由としない」理不尽が降りかかり、それに対処しなければならないのですから。
この辺は、精神科病院の限界だと思います。

他にはこの日はポータブルCDプレイヤーと長さ60cm以下のイヤホン、CDが揃い、病棟の中を音楽で過ごせる環境に出来ました。
親が届けてくれたのは以下のです。

付属のイヤホンは使えません。イヤホンはパナソニックだったと思いますが長さが短いのはちょっとAmazonでは見つけられず。親はヤマダ電機で注文したそうです。
余談ですが、開放病棟で同じくCDプレイヤーがあり、上のと全く同じものでした。病院が用意するのも同じだったということです。
もしかしたら病院側が親に教えてくれたのかもしれません。

単三乾電池4本で約10時間再生できます。しかし、10時間しか乾電池4個が持ちません。
他の人の入院記ではスマホを持ち込めたり、コンセントが使えたりするらしいですが(充電ができる)、この病院は一切禁止でした。
だから、消耗が早いのでいつも音楽に浸れる訳ではないし、そこは困ったところでした。
たとえば、以下のようなコンパクトMP3プレイヤー(乾電池1本式)を入院に際して予めもっていたらどれだけ良かったでしょう?

こういうのを使う人は今では少ないと思います。ウォークマン自体を持っている人がすくないですし。でも、いざとなれば大きな財産になると思います。災害時でも省電力の音楽プレイヤーとして使えるでしょう。
他に良いのがあるかもしれませんが、Amazonではこれが見た目では一番マシでした。
「単4乾電池駆動&10時間使用可」電池駆動なので、電池が切れても新しい乾電池に交換すれば、すぐに音楽を聴ける乾電池対応のMP3プレーヤーです。単4乾電池1本(別売)使用で約10時間使用可能です。」
とありますしコスパが良い。単純に上のCDプレイヤーよりコスパが4倍です。
それに今更CDを持っている人は少ないでしょう。MP3や他の形式でデジタルミュージックを聞いている方がほとんどでしないでしょうか?

最後に、この日、職員移動があり、開放病棟から移ってきたナースさんから
「いまはコロナ禍だから外に外出訓練とかはなくなったよ」と残念なニュースを聞きます。
以下の写真は退院して2年後に行ったララガーデンというところの写真です。
病棟から・病室の窓からいつも見えて「退院したら絶対にあそこに行くんだ」と心に誓いました。
コロナ過じゃなければ私も行けたんでしょうけれど、つくづく時期が悪いときに入院してしまったものです。

埼玉県川口市のララガーデン。退院後撮影。


10月1日の日記

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