小ネタ#7「美術系予備校生、満員電車に乗る!」
トップ写真は「Le Creuset マルチパン 18cm/ eBay入手」
NO.13:直径18cm(縁部分込)
当時、ラッシュ時の電車内はひどい混み具合だった。新宿まで押しくらまんじゅう状態で毎朝生きた心地がしなかった(そもそも田舎の子ですんで)。これは・・どうにかせんとアカンと思い、そうだ!タブリエ(うちの高校では実習服と呼んでいた)があるじゃないの!
タブリエ tablier とは仏語でエプロンのことだが、実習服は幼稚園児の着ているスモックに近く汚れないよう羽織る上着。袖があり袖元にはゴムが入っていていざとなったら卓しあげられる仕様だ。これをデザイン制作や絵画実習する際に羽織るので結構汚れるのだ。例えばアクリル絵の具がベタベタついたとしても乾いてしまえば色移りすることはないのだが、一般人にはそれは分からない。
これをラッシュ時に着用して乗車すると・・nabetsumaの周囲には10cmほどの空間ができる。ということでギュウギュウではなく少し楽な姿勢での車内となった。ほどなくして、あたしが中央線に実習服で乗車しているということが高校時代のクラスメートに伝わり「頼むからや・め・て!」と懇願されたが、なんでぇ!?
「◯◯高校の恥」とまで言われたが、やめられません。それに誰も四国の高校のことなんか知らんでしょ?
そうそう、実習服といえば、背中のイラスト合戦が懐かしい。高校入る前、ちまたで流行ったTVドラマが「謎の円盤UFO」、クラスではストレイカー司令官派とフォスター大佐派のまっぷたつに別れてこちらはフォスター派。とーぜん背中のイラストはフォスター大佐だった。科長先生から「消しなさい!」と叱られたが「マジックで描いたので消せません」で通した。