動画配信で観る映画、今年のMy best
「ノマドランド」
「労働」は生活のためだけでなく、人として生きていく、繋がっていくための糧である
こちらは暇に任せて、アマゾンプライム・Netflix・Leminoなどなどを『ノマド』している。ノマドとは遊牧民・放浪者のこと。
月に4〜5本は映画を観るので年に50本以上は観ているはずだが・・今年はあまり「これ!」という印象に残る映画がなかった(そのなかでのベターチョイス)。
逆に「なんだ、これ!」という期待外れは幾つかある。例えば・・「エブエブ」。
アカデミー賞もらった映画は一応観ることにしてるのだが「Everything Everywhere All at Once」と、少し古いが「ミナリ」は期待外れだった。
「ノマドランド」主演女優フランシス・マクドーマンドはどこにでもいるアメリカのおばちゃん。あれ?この人また賞もらったのか・・とアカデミー最優秀女優賞をこの作品で3回目をもらっている。ホリーハンターの出世作となった「赤ちゃん泥棒」で監督を務めたジョエル・コーエンがパートナーのようだ。
この先のことは誰にも分からないけれど、このノマドランド、つい自分の立場に置き換えて観てしまう。相方が亡くなりひとり残されたら、自分もどんな日々を送るのだろうかと自問自答せずにはいられない。
最後に、季節労働先の1つとして登場するのが米国内のアマゾンの物流センター。12月のクリスマスシーズンはノマド民のための労働シェルターになっているもよう。1年の11ヶ月はあちこちに散っているノマドたちが、年末にアマゾンで再会しその後はまたアメリカ中に散っていく様子は物悲しい。それでも人としての繋がりが労働によってもたらされているのは確かで、心がすこしだけ温かくなる。
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