日本人が大切にしたい美徳 #2「謙譲」
こんばんは~ 直感早大生です。
さあ今回は、「日本人が大切にしたい美徳」シリーズ第二弾で、「謙譲」について考えます。
前回に引き続き、私の愛読書、「続・凡事徹底」(鍵山秀三郎著)より、最大の敬意を表しつつ、一部抜粋してお届けします。
驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し
平家物語のこの部分は、小学生の頃暗唱させられましたね👦👨🏫
でもこれ、すごく大事な概念だと思うので、お話していきます。
このnoteは、こんな方に読んでほしいです⇩
✅日本人の方
✅謙譲は得意だと思う方
✅謙譲の本質を知りたい方
ではまず、「謙譲」の意味を、国語辞書で調べてみます。
「謙譲」
自分の能力や功績を人前で誇ったりせず、相手を立てることを第一とすること。(新明解国語辞典第七版)
今回は他の辞書でも見てみましょう。
「謙譲」
自慢したり高ぶったりせず、控えめにして、他人に譲ること。
(明鏡国語辞典第二版)
なるほど、つまり「自慢しないこと」と集約できるように思えます。
しかし、私はこの要約では不十分だと考えます。
意味の後半部分、最も大事な概念が欠けているからです。
「相手を立てることを第一とすること。」
「他人に譲ること。」
この背景に何があるでしょうか。考えてみてください。
何が思いついたでしょうか。
昨日の「#1忍耐心」の記事を読んだ方はすぐに分かったかもしれません。
この本では、次のように述べられています。
では、その美徳を支えている土台は一体何であるか。
それは、人に対する愛。深い愛と思いやりである。他者への配慮である。・・・(P.28 L8)
私も、まさにこの通りだと思います。
大切なのは「愛」です。
人のことを愛しているから、人を立てようとするのです。
相手に対して思いやりをもっているから、相手に譲ろうとするのです。
さて、日本人はよく謙遜すると言われますね。
謙譲は日本人の本質、誇りであると考えている方も多いと思います。
冒頭で紹介した「平家物語」にもあったように、
約1000年前の鎌倉時代から、日本人が受け継いできた美徳、文化のはずです。
しかしながら私は、本来大切にされていたはずの愛が、日本人の間で失われてきているのではないかと思います。
確かに、日本人は人を立てようとしますし、相手に譲ろうとします。
けれど、それは単に消極的なだけではないでしょうか。
さらには、見た目や行動だけ装って、相手をうまく陥れてやろうという試みが垣間見える節も感じたことがあります。
鍵山先生も、こんな風に述べています。
「謙譲」というのは、悪徳の世界に変わると、一見謙虚に見えるけれども、それは卑屈にすぎない・・・(P.27 L10)
卑屈とは、必要以上に自分をいやしめて妥協することで、
謙譲とは似て非なるものです。
今の日本には、偽りの謙譲がはびこっているということを多くの人に気づいていただきたいです。
私は、日本人の本来の心の美しさを大切にしていきたいと思っています。
これがよりよい世界をつくると信じているからです。
皆さんが謙譲だと思っている行動は、
日本人として本当に誇れるものと言えるのか。
この記事が、皆様にそう考えていただくきっかけになれば嬉しいです。
私も、卑屈ではない、謙譲の心を忘れないよう、自分に問いかけ続けようと思います。
「あんた、そこに愛はあるんか?」と。
終
さて、最後に自己紹介をさせてください。
私は、自分の直感と論理を両立しながら、
自分の価値観を見つけ、センスを磨いていきたいと思い、
昨年11月からnoteとtwitterにて活動を始めた、現役早稲田大学2年生です。
そして最近は、新たな自分を発見、創造する瞬間のインパクトに、
自分の周囲を巻き込んで、世界をよりよいものに変えていくことのできる
可能性を感じています。
皆が自分のセンスを開放して、好奇心と発見、創造に溢れ、
充ち足りた人生を送ることのできる世界を目指しています!
といっても、現状自分の考えを文章で発信していくことしかできませんが😓
私の拙い文章を読んで下さるあなたのおかげで、明日も頑張ることができます。
よろしければ、スキで応援していただけると嬉しいです。
では、また会いましょう!