スモールゴールの良さを実感した
大きな目標を立てて頑張ったが、途中で挫折した経験はありますか?
大きな目標が悪いわけではありません。
ただ大きな目標を達成するには、道のりが長く、スムーズには到達できません。
そのためゴールが見えず、自分がどこに立っているのか、進んでいるのか、道を間違えていないかと考えるようになり、歩みを止めてしまうのです。
そのためにスモールゴールを決めた方が良いという考え方があります。
10kg痩せる←毎日のカロリーをどのくらいにする←メニューを決める
10kg痩せる←運動を取り入れる←週に3回ウォーキングをする←ウォーキングコースを決める
そしてこの細分化して決めたゴールをこなしていけば、少しずつ大きな目標に近づくことができます。
しかしアクシデントはついてきます。
会社の飲み会に参加しないといけないから、その日はカロリーがオーバーしてしまう。
ウォーキングが面倒でサボり気味になっている。
こんな時は再度スモールゴールを再設定します。
飲み会は1次会までにする。
ウォーキングはもっと短いコースにする。
無理なスモールゴールはいけません。
それは大きな目標と変わらないからです。
続けられる程度のスモールゴールで、コツコツとやり続けるから大きな目標に到達することができるのです。
大事な事は「急がないこと」です。
結果を急ぐと、無理をして反動がでたり、すぐに結果がでないことでモチベーションが下がったりしてしまいます。
小さな達成感がモチベーションを維持してくれます。
少しずつ毎日続けることが、いちばんの近道ということです。
先日、僕はスモールゴールがもつ素晴らしさを体験しました。
自転車で帰宅していたのですが、僕の自宅は丘の上にあり、長い坂道を登らなければいけません。
坂の手前から勢いをつけて駆け上がったり、ギアを調整したり、車体を振りながら漕いだりして、登り方を工夫していました。
しかし楽に登れるようになることはなく、息を切らしながら「歳のせいなのか」「筋力が足りないのか」など考えていました。
そんなある日、僕はぼんやりとしていて、坂を意識することなく、勢いのないまま坂を登り始めました。
目線を下げて、ただ50cm先を見つめて、一漕ぎ、一漕ぎ踏みこみました。
すると、息も切らさずに坂を登り切っていたのです。
あんなに試行錯誤してもきつくてたまらなかった坂を、あっさりと登ることに成功することができました。
坂の上の自宅を目指して、坂に入る前から勢いをつけて登っていたので、呼吸が乱れて、筋肉を柔軟に使えていなかったのではないかと思います。
気楽にただ一漕ぎ、一漕ぎ、50cm先を目指して進んだのは、まさにスモールゴールなのだと感じました。
もしかしたら、このようなケースでうまくいっていないことが多くあるのかもしれないと思いました。
過去の後悔ばかりで前に進めないことがありますが、遠い未来ばかりみていてもゴールが見えずに諦めてしまいます。
双眼鏡を覗きながら、歩くことはできません。
目指すゴールの方角を確認したら、足元を見て一歩ずつ進んでいくしかないのです。
「急がず、足を止めない」
今年もゆっくり確実に前進しようと思います。