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1歳半健診に引っかかった次男の話②

こんにちわ。
前回に引き続き「1歳半健診に引っかかった次男の話」をしていきます。

先日3歳になった次男ですが、1歳半健診にて発育面で引っかかり、再検査をすることになりました。

1歳半時点での状況
・発語なし
・歩行なし(移動がハイハイ)
・身長・体重ともに成長曲線下ぎりぎり
・保育園での人見知り
・おもちゃで遊ばない ともだちと遊ばない

再検査となるにあたり「発達障害」の言葉が頭の中で駆け巡りました。こども自身のことも含め、親である私はどうなるのか、こどものために何がしてあげられるのか、療育となった場合仕事は辞めなければならないのか 色々な不安で頭がいっぱいとなり、2カ月先の再検査までネット検索で調べまくり。しかし、的確なアドバイスを見つけられなかった私は「本を読もう!」と、発達障害に関する本を手当たり次第に読み始めました。

結論 次男は「経過観察」となり、今は歩くどころか走り回り、言葉も出てきて意思疎通ができています。
しかし、当時の私の悩みや迷走、考えた対処法などが、今現在同じ悩みを抱える方の参考になればと思い、記事を書きます。

参考にしていただければ、幸いです。


ネットやSNSでは手に入らない「知識」


生まれた時から見ていた次男には気にかかるところがたくさんあり(あまり泣かない、興味をもって動こうとしない、身体能力が低い)1歳半健診に引っかかった時点で「発達障害」が頭をよぎりました。

最近よく聞く「発達障害」。その診断が下る人は年々増え続け、今や10人に1人は発達障害であるといわれています。

しかし、言葉が先行し、その実態を詳しく知る人は少ないのではないでしょうか?

私自身「発達障害ってよく聞くけど、結局どんなこと?」とあいまいな知識のままだったので、さっそくネットで情報を集めてみました。

しかしネットでは役立つ情報はでてこないんですよね。

・一般的な病名や症状などが記載されている
・最後は必ず「かかりつけ医に見てもらう」(ネットをみて自己診断はしない)
・SNSは、育児あるあるや大変さを吐露して共感を得るところ

私が知りたかったのは
・再検査の具体的内容
・療育が必要な場合の、療育内容やスケジュール
・保育園はやめなければならないのか
・私は仕事を辞めなければならないのか

とにかく、再検査後の生活が知りたかった!!
療育内容などは、通う施設や自治体にもよるので、具体的情報をネットから得るのは難しいですが、表面的な情報や気持ちの共有、当事者の繋がりがメインであるネットやSNSでは、私の求める情報は手に入らなかったんですよね。

もっと「具体的」で「専門的な」情報を求めた私は、「発達障害」についての本を手当たり次第読むことにしました。


不安の正体は「知らない」ということ


これが、大当たりでした!
ネット上の情報をかいつまむよりも、専門書を読むことで「発達障害」という症状を体系的に理解することができました。

私が抱えていた「不安」というのは、結局「この先どうなっていくのか分からない」という先行きの見えない無知 から発生するものだったんですよね。
「発達障害」に関する本を読むことで、その不安はだいぶ解消されました。

以下 参考にした本の紹介です。


参考にした本

「イラスト図解 発達障害の子どもの心と行動がわかる本」 田中康夫監修
ADHD・ASD・自閉症スペクトラムなどの症状や特性を分かりやすく解説し、こどもたちが「何に困っているか」を教えてくれます。特性の把握に役立ちました。

子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと 本田秀夫
特性のあるこどもに対する日常生活でのアドバイスが書かれています。特性の度合いがこどもによって違うこと。特性が軽いものであっても「グレーは、白ではなく薄い黒」と表現して、こどもに期待するのではなく寄り添うように指南してくれる本です。

自閉症スペクトラムの子のソーシャルスキルを育てる本 幼児・小学生編
本田秀夫 日戸由刈監修

集団生活の中で生きていくソーシャルスキルを身に付けるための子育て方法が書いてあります。イラストも多く具体的で、特性のある子のみならず、どんなこどもにも通用するのではないでしょうか。

自閉症スペクトラムの子のソーシャルスキルを育てる本 思春期編
本田秀夫 日戸由刈監

上の本が「幼児編」 こちらは中学生以降の話です。別の記事でも書きましたが「相談する力を身に付けることが自立への第一歩」という言葉に感銘を受けました。

発達障害グレーゾーン 姫野桂 OMgray事務局
本をいくつか読むうちに「発達障害グレーゾーン」という言葉に出会い、読んでみました。成人した「発達障害グレーゾーン」の方々は、周囲にその特性を秘密にしたまま、日々工夫して生活しています。当事者や精神科医、支援団体へのインタビューも豊富です。

再検査へ


本をいくつか読んで、2か月後の再検査に臨みました。読む前の何も知らない状態より、次男の特徴や症状を担当医にうまく説明できたと思います。また、自分が気になることを先生とじっくり話し合うことができました。

一方、次男は1歳半健診直後あたりから歩行を開始し、ことばも増えていきました。再検査は問診から始まり、担当医とともに経過をみていたのですが、次男なりに成長しており、半年後には「発達は正常の範囲内」として診療を終え「経過観察」となりました。

近々「3歳半健診」を迎えることになるので、また注意深く次男を見守っていきたいと思います。


説明できる下準備を「うちの子はこんな子です!」


長男はアレルギー(アトピー・食物・鼻炎)がひどく、こちらも何か解決策はないかと手に取った本にこんなことが書いてありました。

「小学校入学前に、アレルギーの相談にくる親が多いが、まず親自身がこどもの症状をきちんと把握してくれないと、どうしようもない」

この考えはどの子にも当てはまりますね。保育でも療育でもこどもの様子をみて、不安があれば調べるなり専門家に相談し、自分のこどもがどんな特徴があり、どんな生活をしているのか、人に説明できることが重要だと思います。

第2子ということもあり、次男に気にかかることがあっても「まあ、大丈夫だろう」と高を括っていました。次男は安心できる家から、いきなり保育園に入れられて、馴れない外の世界にびっくりして不安だったことでしょう。1歳半健診を機に次男に向き合い、その個性を確認し受け入れることができて良かったです。

3歳を迎え、次回の健診のチェック項目を確認すると、半分はできていていますが、半分はできていないか、できるか怪しい段階です。しかし、次男は自分のペースで確実に成長しているし、私も見守る度量を身に付けることができました。

子育てといいますが、親がこどもに育ててもらっているようなもの。

日々、私を愛し、信頼し、多大なる幸せをもたらせてくれる次男、そして長男に心から感謝します。

読んでいただきありがとうございました。

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