兄弟ゲンカに疲弊する
こんにちわ。
今回は「兄弟ゲンカに疲弊する」というお話。
兄弟児の親なら悩まされる、子ども同士のケンカ。
今週は、平日の始まった火曜日から三日連続、保育園に帰ってくる道中から長男と次男はケンカしていました。
小競り合いから始まって、次男の態度が気に食わない長男、負けじと歯向かう次男、その反抗にしつこく絡む長男・・・一向に終わりがみえません。
兄弟ゲンカは放っておきます。介入すると、意図せずともどちらかの肩を持つ結果となり(多くの場合は年下である次男の味方をしてしまう)、もう片方が不満をもって終わるからです。どちらかが手を出せば止めに入りますが、心の優しい兄弟は暴力には訴え出ません。大体泣いて寄ってきた時点でお開きとなります。しかし、そこまでが長い。
わが家は帰宅すると、まずお風呂に入ります。ケンカは帰宅後も続き、脱衣所 浴室でも小競り合いしています。三日目には兄弟に向かって言い聞かせました。
「どちらも悪い」
「間違ったことを言っていなくても、言い方ひとつで相手を不快にさせてしまうことがある」
「謝れば終わる。しつこくしない」
どちらの肩も持たずに、冷静に言い聞かせたつもりですが、次男は大泣き。すぐにケロリとしましたが、一方我慢していた長男は早々に風呂を上り、リビングにいた夫の前でこらえきれずに泣き出しているのが、浴室で次男の体を拭いている私の耳まで届きました。罪悪感がグサり。
ああ、今日もうまくできなかった。
ピーターパンに出てくるウェンディ―の母親みたいに「コラ、悪い子!」と優しく諫める親にはどうしてもなれません。
風呂に入っても全くリラックスできない私は、以前に読んだ本を思い出しました。
1人でできる子が育つ
「テキトー母さんのすすめ」立石美津子
期待しない
他の子どもや兄弟と比較しない
親バカになる
ママ友と群れない
育児本に頼らない
世界中を敵に回しても子どもの味方になる
30年間、幼児教育の現場に携わりながら、自閉症の子どもを育てる著者の「テキトー母さん」6か条です。
「完璧な自分」「完璧な子育て」を追い求めていた状況から、次第に「期待しても仕方がない」「ありのままを受け入れよう」と子どもに対する姿勢が変化していったことにより、親も子も幸せな子育てができるようになったという著者の、子育てエッセンスの詰まった本です。
子どもに期待しないというと、一見冷たいように感じますが、「これぐらいできるだろう」と期待しても、もしその要望に応えられなかった場合、親は失望しこどもはその親に敏感に反応します。
「これくらいできるだろう」より「こんなことできるの!すごい!!」と手放しに喜んであげた方が、子どもの自信に繋がり、自尊心を育て、多少の困難にも負けない力を身に付けていきます。
兄弟ゲンカを見つめなおしてみる
子育て本のいいところは、読むと頭が多少冷静になれる ということです。
兄弟ゲンカを見つめなおしてみれば
長男は次男に対して決して手を出さない(これはすごいえらいと思う)
次男は長男にも負けない気概がある(生きていくうえで大事)
長男とのケンカで、次男の語彙が増えている(その調子!)
イヤイヤ期の次男。なだめてかわして適当にあしらっている親よりも、次男を一人の人間として認めて真剣に向き合っている長男(親、反省)
そもそも朝早い時間から遅くまで保育園にいるわけですから、疲れてイライラしているのは当然ですよね。そして、長男も次男も外では「真面目」な「いい子」で通しているので、その緊張の糸が切れたのでしょう。子の心、親知らず。ケンカを終わらせ、二人で泣きながら風呂に入り、あがって服を着せて夕飯つくりに向かいます。料理の合間に様子を見に行くと、二人肩を寄せて好きな電車の動画を仲良くみていました。世界で一番癒される光景です。親の心、子知らず。
今日も元気に帰ってこれたのだから、ケンカの一つや二つでイライラすることない!と自分に言い聞かせるのですが、次の日にはまた勃発して大噴火。
兄弟ゲンカにいちいち反応しない自分になることが、目下一番の課題です。
読んでいただきありがとうございました。
子育て本の紹介はこちらの記事でも