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【JICA海外協力隊】121/730日目「泣いてもしょうがないんだけど」
#68 241205
こんにちは。JICA海外協力隊 2024-1次隊のなべみです。
本日もなべみの記事にアクセスしていただきありがとうございます。
今日は社員研修2日目。
丸一日みっちり研修という名のセッションを受けました。
軽い目覚めの運動から始まり、自分自身について知るアクティビティ、ディスカッション、いい年した大の大人たちが水鉄砲で遊ぶセッションまで、盛りだくさんの一日を過ごしました。
今回は、今日の研修を通したなべみの心模様を書き記していこうと思います。
今日も最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
研修を通して知るマラウイの人たち・文化
今回の研修を通して、なべみはマラウイの文化により深く触れているような気がします。
今までナショナルスタッフの同僚たちのことは、良くも悪くも仕事場での様子しか知らなかったんですよね。
でもこの研修でナショナルスタッフたちの素の姿をたくさん見て「マラウイの人たちってこんな一面があるんだ〜」と、新しい気づきがたくさんありました。
なべみは配属先が国際機関であるため、普段配属先となるオフィスにいるとマラウイの文化を肌で感じることって実はあんまりないんですよね。
インターナショナルな環境は、他の協力隊員の配属先に比べると、時にその国のことを知るためのきっかけを排除してしまうのかもしれません。
しかしマクロな視点から見れば、派遣国に対してよりダイナミックなインパクトを与えられる。それが国際機関の魅力だと思います(マクロの使い方合ってますか? 違ったら教えてください)。
とまあ話が多少逸れてしまいましたが、マラウイの文化をより深く知る意味では、今回の研修はなべみにとって実りがあるもののように思います。
たくさんの新しいものを吸収するのに疲れた
しかしその一方で、新しい視点や文化を吸収するのって、なべみが思っている以上にエネルギーを使うんだな、と実感します。
なぜかというと、ここでいう新しい文化って必ずしもポジティブなものであるとは限らないから。
実際、事実として今回の社員研修を通してなべみはカルチャーショックのようなものを感じてしまいました。
あんまり知りたくないような文化を多く知ってしまったというか。
誤解のないように補足しますが、もちろんこのような文化は良い悪いの価値基準で判断できるものではありません。
ですがカルチャーショックは、母国の文化との違いを大きく感じた時に起こるものだと私は認識しています。
なべみの場合今回の社員研修が、母国日本との違いを大きく感じるきっかけになった。それだけのことなんだと思います。
でもそう言いながらもつらいものは多かれ少なかれつらいし、何より疲れる。
今のなべみは、新しい文化を吸収できる状態じゃない。新しい文化はもうお腹いっぱいです。
今日は本当に一人にしてほしい
「もう疲れた」そう思った瞬間、今日の自由時間はずっと一人でいること、食事も一人でいることを自分に許しました。
食事の時間はいつもなら誰かがいるテーブルに行って誰かと一緒にご飯を食べていました。
本来内向的な性格で、社交的になったり誰かとコミュニケーションを取るのが苦手ななべみが普段食事の場でも誰かと話そうと頑張っている。
協力隊員は、「現地の人たちと一緒にご飯を食べたり一緒にいたりして、共にいる時間をたくさん作りなさい」とよく言ったものです。
それを信じて、言葉がわからなくても良いから、とにかく誰かがいるテーブルに行って誰かと一緒にご飯を食べていました。
でも今日はそれすらもできなかった。
今日はわざと空いているテーブルに行って一人でご飯を食べました。
もちろん誰か同僚が来た時には一緒にお話をしながらご飯を食べました。
自分から誰かがいるテーブルに座った場合、「私の方から座っていいか聞いたんだから、せめて色々話を振ってコミュニケーションを取らなきゃ」と気を遣ってコミュニケーションを頑張りがちななべみですが、誰か同僚の方から私のところに来てくれるなら、「無理して話さずとも自然に浮かんできた話をすればいいや」と気を遣わずに話ができるんですよね。
でも今日はそれでよかったと思っている。そういう日もある。
マラウイ湖の畔でぼーっとしていたら
今日一日のセッションが終わった後、なべみは一人で会場のマラウイ湖沿いにある畔に向かいました。
そして日の入の時間まで一人でぼーっとしていました。
スマホを触ったり誰かと電話したりするでもなく、とにかくマラウイ湖を見ながら何も考えずに、ただ過ぎ去る時間と共に一体化していたなべみ。
何を考えているわけでもないんだけど、なんか自然と泣けた。
きっとなべみは心が疲れていた。
ずっと一人になりたかった。
研修中もいろんなことを思ってちょっとモヤモヤしてたり、ちょっとしたことに実は傷ついてたり。
研修中はそんな感情を直視しないように、心にそっと蓋をしていた。
でも湖畔に来て一人になって何も考えない時間ができて心の蓋が外れたら、溢れそうになっていたものが溢れて泣けてきた。
なべみはずっと頑張っていた。涙が溢れたのは今日頑張るのにはもう疲れちゃったからってだけだった。
湖畔でずっと泣いていたら二人の見知らぬ男性が近づいてきた。
「ああ、この人たち何か物売りつけに来たのかな。今日は相手にする元気もないから無視しようかな」と思っていたら、こんなことを言ってきました。
"Hey you look serious. What's the problem?"
え、物売りに来たんじゃないの? 違うのか。
あ、なんだ。彼らは私を見て心配してくれてるんだ。
その優しい気持ちはとっても嬉しいしありがたいこと。でも今日はとにかく一人でいたかったので、"No problem. Just leave me alone. Thank you." と言ったら二人はOKと言って静かに立ち去りました。
何か売りに来たのかと疑ってごめんなさい。
「え、私見知らぬマラウイアンに心配されてやんの」と思いながらも、彼らの温かい心に少しだけ救われた気もする。
そんな湖畔での出来事でした。
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あとがき
本日もお読みいただきありがとうございました。
今回は、今日あったカルチャーショック(っぽい)出来事を経験したなべみの心模様を描いてみました。
涙が出るほど心が疲れたのはちょっと久々でした。
どれだけ嫌な気持ちになったり苦しい思いをしたりしても、それでも私は協力隊員としてマラウイにいる以上は前に進むしかなくて。
今日みたいに頑張れなくなった日は、一人で湖を眺めながら泣いてもいいんだな。
また明日も踏ん張るために、今日はたっぷり寝ることにします。
皆さんの日々にも幸あれ。
では本日はここまで。
いつもなべみの記事をお読みいただきありがとうございます。
また明日お会いしましょ〜👋👋👋