偉大な建築家の人生。何を想う… 本「pepita 井上雄彦meetsガウディ」★3,5
「時空を超えて「鬼才」と「奇才」が呼応しあう。 ガウディの眼を携えた井上は、自然、建築、街、カタルーニャの 人々から受け取れる創造の“種=pepita"を切り出していく」(https://amzn.to/3jwjdbOより)
2012年 井上雄彦
(取材は2011年)
これで、井上雄彦さんの絵を楽しみつつ、けっこう深くガウディについて理解できる。ガウディ作品はもとより、家系や幼少時代、題にもなっている女生との失恋、職人さん達、そして自然への想い、など。
ガウディというと、やはりサグラダ・ファミリア、あとカサ・ミラくらいしか知らなかったけど、その他、パトロン?のグエルさん関連の作品など、多くの(全て?じゃないか)作品も、わりと詳しく、写真で知れる。
印象的だったのは、モンセラ。確かに、何かが想起されそうな佇まい。ガウディはこれを見て何を思ったのか。それからペピータ嬢との大失恋。なんだか妙に共感しちゃうな。その後、恋の記録はない、らしい…。
あとはやっぱ、「自然」への想い。作品(後期?)から感じる、生命体のような柔らかさ。ガウディの自然観がにじみ出てるように思う。自然への畏敬の念。なんだか、今の時代によく似合うような。
そういえば、結局サグラダ・ファミリアの完成はいつになるんだろう?
ここでは(2011年時点)、2026年予定らしい。
ガウディの没後100年。
ついでに、「破砕タイル」という手法がガウディ建築でよく使われているみたいで、それを井上さんが絵としてやってみたやつ、けっこう楽しそうなので、いずれやってみようと思う。コラージュか。
(ちなみに、DVDの取材記録は、音声とかビミョーだったような。ちょっとハッキリ覚えてないけど、聞こえづらかった気がする。全部に字幕つけてほしかった。チープな印象。まあ、おまけ程度のものなのかな)