劇場版シティーハンター〜天使の涙〜を初日に2回見た感想
こんばんは。毎度毎度お久しぶりのnoteですが、興奮が冷めやらぬので、劇場版シティーハンター〜天使の涙〜の感想を書きたいと思います。
私は大満足。大好きです。
今回の映画は賛否両論あると聞きます。きっと皆さんの作品への愛が深いからなのでしょう。
漫画とも少し話が違いますが、冴羽獠をはじめレギュラーメンバーの人物像は一貫しているし、映画オリジナルのキャラクターであるアンジー、ピラルクー、エスパーダはとても魅力的でした。
海原神の出し方も、彼の底知れなさがあらわれていて絶妙だったと思います。
わたしは平成生まれなので、テレビシリーズ・漫画をリアルタイムで見ていませんが、小学生のときにみたテレビスペシャル「ザ・シークレットサービス」「グッバイ・マイ・スイートハート」「緊急生中継!凶悪!冴羽獠の最期」からのファンです。
大判の完全版が出揃った頃に漫画も揃えました。恥ずかしながら最近やっと配信サイトでテレビシリーズを見始めまして、テレビアニメ版にはユニオンテオーペは出ていなかったのか…と知ったところでした。
では、タイトルの通り初日に2回見てきたわたしが感じた見どころを書き連ねて行きたいと思います。まだ見ていない人は一度は何も知らずにどっぷり見て欲しいので、回れ右です!
※ストーリーやあらすじは省きます。わたしの感情のままにお伝えします。
アンジー・ピラルクー・エスパーダの関係性
私たちには到底推し量れない壮絶な過去をもつ3人です。すでに要人暗殺を数十件成功してきた精鋭部隊。食事のマナーではなく、殺人術を教え込まれてきていてその年頃の子どもが経験するような楽しいこと・幸せなことは感じることなく大人になったのではないだろうかと感じる箇所が多々ありました。
お互いの好きな味を知っていたり、アンジーが海原神に異常に執着していることも知っている。エスパーダはアンジーの飛び抜けた戦闘力に嫉妬をしており、ピラルクーは命令遂行を第一というけれど抹殺対象のアンジーをずっと気にかけている。
けれど戦闘となればピラルクーも表情を変えずにアンジーを攻撃するのです。そしてアンジーもエスパーダを容赦なく切り捨てます。
きっと長く一緒にいるからこそお互いのことは理解して愛着も感じているけれど裏社会という異質な世界、誰がいつ敵になるか分からない状況で、親しみのような感情に目を向けず割り切ってきた場面もそう少なくないのでしょう。
この3人については端々に人間味があって、それが丁寧に描写されているので、こんなに気のいい彼らがなぜこんな辛い結末に向かうのかと悲しかったです。
冴羽獠とアンジーの戦い
冴羽獠対アンジーの決着はすぐに着きました。アンジーも強者なので、おそらく実力の差に気づいてはいたのでしょう。少し笑みを浮かべます。
そこで海原神がアンジーの体にエンジェルダストを強制的に打ち込みます。アンジーはこれまで一度もエンジェルダストを使っていませんでしたが、それが彼女のプライドだったはずです。それを打ち崩すこの所業が本当に許せない。
アンジーはエンジェルダストの影響で心を失ってしまいそうになりながらも、必死で抵抗します。通常ならもう精神を保っていないというレベルでも踏みとどまりますが、もうダメだと悟ったアンジーは自分の頭に何度も拳銃を突きつけて引き金を引きます。しかしエンジェルダストがそれを邪魔します。このシーンがすごい!あぁ、アンジーは確かに今までのどの敵よりも強いなと思いました。心身ともに強い。
女性の依頼は断らない
アンジーは獠に助けを求めますが、この助けるというのがこの状況では彼女の命を奪うことであるということを現場にいる香さん、海坊主、美樹さん、そして映画を見ている私たちも悟ります。
アンジーは拳銃の弾を装填するのに道具を使ってさくさく撃ち込んで来ますが、獠はひとつひとつ手で弾をこめるんですよね。いつもは獠も道具を使っているはずなので、これは1弾1弾彼女への敬意や弔いの気持ちを込めて撃っているのではと胸が熱くなりました。
そんな人間臭い仕草と対照的に、彼女の体に弾丸が撃ち込まれて弾が体の内側から押し出される様子を冷静に観察して最少の弾で心臓を撃ち抜きます。(ワンホールショット!!!)
「女性は撃たない」「美女の依頼は断らない」ふたつのルールが両天秤みたいになるこのクライマックスの戦いは、本当に泣きました。まさかシティハンターのラストで泣くとは思わずハンカチを準備していませんでした。。。
さいごに
あまり説明はなかったのですが、エンジェルダスト改(=ADM)はアンジーに投与するつもりで海原が注文したのでは?と考えています。精鋭部隊の中でも実力が突出していたアンジーに、あのエンジェルダストを投与することで何かの火種にしようとしたのか…。新たな最高傑作を作り出そうとしたのか。海原の真意は読めませんが、人の心が無いのは確かです。
さて、海原伸の存在感をあれだけ示したのですから続編、続編ですよ!
しっかりあと複数回みて、続編の経費を稼いで頂きたいと思っています。