うつになってすべてを失って、そこから絵本作家の夢を叶えたわたしの話。
はじめに
6年前、わたしの世界はモノクロでできていました。
どこにいても、気付いたら涙が溢れている。自分でもなんで泣いているのかわからない。
すれ違う人みんなが自分の悪口を言っているように感じて、外に出るのも怖くて。頭はぼーっとしてるのに、夜は全く眠れない。
生きているのに、心が死んでいる。
まさにそんな感じでした。
でも、そんな抜け殻だったうつ状態から約1年後、私はずっと夢だった絵本出版を実現し、絵本作家になりました。
だから私はこんなことを全力で、皆さんにお伝えしたいです。
「大丈夫。なりたい自分には、いつからだって必ずなれるよ。」
「真面目」で「努力家」には限界がある
学生時代編
小さい頃から「真面目」な「努力家」でした。
器用な子がうまく生きていくのを横目で見ながら、努力と根性でなんとか平均よりちょっと上の結果が出せるタイプ。まあ要は、不器用なヤツですw
必死で浪人を経て、念願の早稲田大学に入学したものの、周りにはもう自分がいくら努力してもしてもしてもしても追いつけないような、才能や美貌(?)がたくさんいて絶望しました。
「え、努力って、意味ある、、、?」
自分の強みが努力しかなかった私は、キラキラしている周りを見るといつも「あなたなんて、生きている価値ないよ」って言われている気がして。
大学時代は、夢のキャンパスライフどころか絶望に打ちひしがれていました。
社会人編
自分が会社員に向いてないことなんて、誰よりもわかってました。
▼私の特徴
集団でいるのがとにかく苦手
お世辞やごますりがとにかく出来ない
単調な作業は無理
長時間座っていられない
ね?もう絶対会社員無理よw
小さい頃から、一人きりで自分の世界に入り込んで、黙々とものづくりするのが好きなタイプだったもので。
でも、多額の奨学金を借りていたこともあり、一旦会社員になる以外の選択肢はなかった。。
新卒入社はしたものの、やっぱり自分に合わなすぎて半年で退社。その後、別の会社に入り2年半勤務しましたが、結婚と次のステップアップを考え転職を決意。
その際、自分の実力以上の有名企業に内定をいただいたわたしは、今思えばどう考えても自分の性格とは真逆のことを求められていたのに、就職を決めました。(若気の至りですね、、)
ちなみにわたしの経歴はとってもややこしいのでw
もしここまで、おや???という方はこちらを見ていただけると🥲
うつは「ありのままの自分でいる大切さ」を教えてくれる
入社して、最初はよかったんです。だって取り繕えるから。
「なべちゃんは、元気で明るいね!」
「ガンガン仕事任せられそうだね!」
そんな声ばっかりもらっていました、最初は。最初だけ。
でもだんだんと仕事が忙しくなってくると、自分の実力不足や向いていない営業の仕事や体育会系な社風に対するストレスが出てきて、
気付いたら世界がモノクロの薄暗い闇に変わっていました。
病院に行くと、すぐにうつ病の診断。
その時は「あーわたしってうつ病なんだ、弱い人間なんだ、。」ってぼんやりした頭の中で思いました。
でも、今のわたしはこう思うんです。
自分に合っていない生活をしたら、誰だってうつになる。
わたしがうつになったのは、自分の性格とは全く逆のことを求められる環境にいたことが原因です。体育会系の社風、気の強い同僚、営業の仕事、、、
心が強いとか、弱いとか、そんなことは全く関係ない。
わたしは実体験を通して、ありのままの自分でいられることが、心が元気でいるためにどれだけ大切なのかを学びました。
国外逃亡編
会社を少しお休みし、ぼーっとしていた時にちょうど大学の時の友達から連絡がありました。
その子は小さい頃から海外を点々と指している子で、当時はカリフォルニアの大学に通ってました。
うつになったわたしの話をすると、その子がこう言ってくれたんです。
「じゃあ、カリフォルニアにおいでよ!」
この言葉を鵜呑みにして、謎の行動力を発揮したわたしは、はるばる1人でカリフォルニアへと飛んだのです。
今思うと、うつになって遠く離れたカリフォルニアに行ったのはとても良かった点です。
自分のことを知らない人しかいない
会社の人に会う可能性がない
東京にはない自然に囲まれている
昔から海外が大好きだった
これが主な理由です。帰国したわたしは見違えるほど元気になっていました。
このカリフォルニアの時の話は長い&思うことがたくさんあったので
My Davis's storyという本にまとめています。
👇読んでくれた方の感想はこちら
もし良かったら手に取って読んでいただけると嬉しいです!
なりたい自分には必ずなれる
カリフォルニアに行ったわたしは、知らないうちに世間体とか変なプライドとか、色々なものに縛られていた自分に気づきました。
そして、小さい頃から描いていた『絵本作家になる』という夢を思い出しました。
うつになって絶望状態だったわたしが、カリフォルニアで友達にかけてもらった、一生忘れない言葉があります。
「なべちゃんが、楽しんでできることだったら、なんだってできるよ!」
これです。
その言葉を噛み締めて、日本に帰国したわたしは、沢山の出版社さんに原稿を送ったり、読み聞かせの活動をしたりしました。
そしてその結果、絵本出版を実現して絵本作家の夢を叶えました。
何が言いたいかと言うと、、、
どんなことがあったとしても
「なりたい自分には必ずなれるよ」
やっぱり、これです。
こんなズタボロだったわたしでも、絵本出版の夢を叶えられたんですもの!(もちろん、まだまだこれから!目標は日本を代表する絵本作家ですよ!)
今、あなたがどんなに光が見えない日々が続いていても、大丈夫。
必ず、朝は来ます。
信じられなくても、信じてみてください。
大人にも希望を届ける絵本を書いています
絵本って子供のためと思われがちですが、、わたしは自分の経験も踏まえた上で
「大人にも自分らしく生きる希望を届ける」ことを大切に絵本を書いています。
今回出版した絵本は、カメレオンだけれど周りの色に染まりたくない!というお話しです。
自分らしく生きる勇気の出るお話になっているので、よろしければぜひお手に取ってもらえると嬉しいです!
それでは、また!
読んで下った方、ありがとうございました😊
Nabechaaan
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