2017年3月 紀伊半島一周旅行 2日目前編「特急南紀号で那智へ」
2017年3月8日~11日で実施した紀伊半島一周鉄道旅の記録です。
今回は2日目の前編です。
伊勢市から参宮線で多気へ、特急ワイドビュー南紀号に乗り換えて紀伊勝浦を目指します。
前日の記録はこちらです↓
伊勢市→多気
伊勢では伊勢市駅近くの日の出旅館さんに宿泊しました。
素朴な美味しい朝食をいただき、8時半ごろチェックアウトしました。
伊勢市駅にて帰りの切符を購入します。
旅はまだまだ続きますが、ここからは途中下車制度を利用し旅を進めます。
今回購入した切符は伊勢市から参宮線・紀勢本線・阪和線・大阪環状線・新大阪まわりの横浜市内までの有効期間6日間の切符です。この先、紀伊勝浦と白浜で途中下車制度を利用しました。
本当は1日目の伊勢までの道中も含めてもっといい切符の買い方があったかもしれませんが、乗車券の制度は複雑で駅員さんも発券が大変だと思うので、このくらいでいいのかもしれません。
8:48発 伊勢市 参宮線 普通 亀山行(キハ25)
9:09着 多気
特急ワイドビュー南紀号
2022年3月に「ワイドビュー」の愛称が無くなってしまいますが、キハ85系はその名にふさわしい素晴らしい車両でした。
9:24発 多気 特急南紀1号 自由席2,160円
(紀伊勝浦には11:56着)
列車はしばらく内陸の山あいを走ります。
荷坂峠と呼ばれる場所を超えると、ヘアピンカーブを描きながら一気に下り紀伊長島に到着します。このあたりから海の近くを走るようになります。
尾鷲を出ると戦後開通区間に入り、複雑なリアス式海岸が続くエリアをトンネルなどで突っ切る高規格路線になります。
熊野市駅あたりでリアス式海岸はいったん終わり、長い浜の海岸線が続くエリアに入っていきます。路線は海が見えそうで見えない場所を進んでいきます。
列車は熊野川を渡ると新宮駅に到着します。
ここでJR東海区間が終わりJR西日本区間に入ります。また電化もされます。
新宮を出ると熊野古道でもある海岸線のすぐそばを走ります。
11:56 紀伊勝浦に到着しました。
キハ85は大きな窓からの素晴らしい眺め、乗っているだけで楽しめました。
熊野古道大門坂
那智の観光は一人2,800円の熊野交通観光バスの利用を考えていましたが、紀伊勝浦駅前でタクシーの運転手の方に声をかけていただき、観光タクシーで連れて行っていただくことになりました。
※観光バス(2,800円×3人)より安い料金だったのでタクシーにしましたが、今ネットで調べてみても、この時連れて行っていただいたコースと時間のプランで8,400円より安いプランはなさそうです。
お昼時だったので那智観光前に食事処へ連れて行っていただきました。
紀伊勝浦はマグロが有名なのでマグロ丼をいただいた記憶があります。
残念ながら写真はありませんでした。
運転手さんにお願いして熊野古道大門坂を徒歩で上まで登らせていただくことになりました。
那智の滝
大門坂の上で待っていただいたタクシーに乗り、次は那智の滝に連れて行っていただきました。
那智の滝は一段の滝としては落差日本一です。
滝がある場所は地質の境界となるのが定番ですが、ここも境界です。
簡単に説明すると、1500~1400万年前にこのあたりで形成された巨大カルデラ(火山)のマグマのヘリがこの場所ということになります。
ピンクのエリアがマグマ由来の熊野酸性岩と呼ばれる花崗斑岩。
黄色のエリアが熊野層群(2200~1500万年前に形成)と呼ばれる砂岩。
浸食に強い熊野酸性岩が断崖絶壁となって残った場所が那智の滝です。
青岸渡寺
次に青岸渡寺三重塔へ連れてきていただきました。
ここからは那智の滝から太平洋まで一望でき、絶景が広がります。
本堂近くの展望台から三重塔を絡めて撮影。
ここが定番の撮影スポットですね。
熊野那智大社
本来なら熊野本宮大社、熊野速玉大社と一緒に参拝する方がいいそうですが、今回は時間の都合上那智大社の参拝のみとなりました。
神仏習合ならでなのか、熊野那智大社は青岸渡寺のすぐお隣にあります。
由緒等は割愛させていただきますが、ここは神武天皇の道案内をされた八咫烏ゆかりの土地です。
2日目前編はいったんここまでとさせていただきます。
後編は特急くろしお号に乗り白浜へ向かいます。
読んでいただきありがとうございました。
2日目後編へ続きます。